「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・最終日」(17日、エリエールGC松山=パー71) 初日から首位を守る山下美夢有(23)=加賀電子=が5バーディー、2ボギーの68をマーク。通算22アンダーで完全優勝を飾り、さらにパー71の会場…
「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・最終日」(17日、エリエールGC松山=パー71)
初日から首位を守る山下美夢有(23)=加賀電子=が5バーディー、2ボギーの68をマーク。通算22アンダーで完全優勝を飾り、さらにパー71の会場でのツアー最少記録を更新して、10月の富士通レディース以来となる今季2勝目を挙げた。ツアー通算13勝目。鈴木愛が2打差で、この大会7度目の2位。5打差3位に竹田麗央、呉佳晏(台湾)が続いた。今大会終了時のポイントランキングで、来季シードと前半戦出場権が確定した。
山下が圧巻の完全優勝を成し遂げた。スタート前は2位と4打差あった大きなリードを生かし、自身もしっかりスコアを伸ばして逃げ切り勝ち。22、23年の2年連続年間女王が、シーズン最終盤でようやく今季2勝目をつかみ取り、「2勝目できたぁ!って感じ」と笑った。
鬼門の最終日だった。「追われる立場はすごく緊張する。最終日を伸ばせずに2位で終わることが多かった。それは絶対に嫌やな」。今季ここまで、各日の平均ストロークは4日目が69・8143で最も悪かった。
この日も7番までバーディーパットがカップに蹴られ続けた。「やっぱり最終日は本当に難しい」とフラストレーションがたまる。勝ちきれなかった今季、何度もあった展開だ。
それでも、自身をなだめて流れを取り戻した。狙い通りにいかないショットが出た7番を終えると「力が入ってる。(64で回った)3日目のようにプレーしよう」と深呼吸した。すると8番パー3ではティーショットが3メートルにつき、初バーディーを奪取。勢いづいた後半はボギーを2つたたきながらも、それ以上に4バーディーを奪って、後続との差を突き放した。
3連覇が懸かる次週のツアー最終戦、12月の米女子ツアー最終予選会に弾みがつく勝利。苦しんだシーズンも、連勝締めなら笑顔で終われるはずだ。