「阪神秋季キャンプ」(17日、安芸) 大躍進の3週間となった。阪神・豊田寛外野手(27)が17日、藤川監督から秋季キャンプのMVPに選出された。「危機感が結果に表れたという意味では豊田じゃないですかね」。指揮官の評価に豊田は「そうやって言…
「阪神秋季キャンプ」(17日、安芸)
大躍進の3週間となった。阪神・豊田寛外野手(27)が17日、藤川監督から秋季キャンプのMVPに選出された。「危機感が結果に表れたという意味では豊田じゃないですかね」。指揮官の評価に豊田は「そうやって言ってもらえて、うれしいです」と喜んだ。
キャンプ前には想像できなかった言葉だった。秋季練習初日。藤川監督にあいさつした際、「一平」と、小川と名前を間違えられた。それだけに「そういう危機感もあったので。僕だけ覚えてもらってないという。そこはなんとかクリアできたかな」と笑みがこぼれた。
プロ3年目の今季は2年ぶりの1軍昇格を果たし、プロ初安打もマークしたが、定着することができず。「本当に危機感というか、もうやらなきゃ終わるというのは常に自分の中である」と覚悟を持って臨んだキャンプ。紅白戦は計3試合で8打数5安打と結果につなげた。
「秋季練習から、新しく来た小谷野(打撃コーチ)と打撃を磨いて、すごく変化が生まれて。今シーズン、ファームでも良かったんですけど、それがまた良くなった」と指揮官。豊田も「『シンプル』にというのをずっと小谷野さんに言っていただいて。それが紅白戦の結果につながった」と納得顔だ。
ただ、本当の勝負はここからだ。「もっと話題になるような選手になれるように。来年も勝負だと思うので。2月1日になった時にレベルアップしてるなと思ってもらえるように、オフシーズンやっていきたい」。藤川監督の口から「豊田」の名前が何度も出るように、アピールを続けていく。