「ラグザス presents WBSCプレミア12・1次リーグB組、日本代表7-6キューバ代表」(17日、天母スタジアム) 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は天母球場などで1次リーグB組が行われ、日本はキューバに…
「ラグザス presents WBSCプレミア12・1次リーグB組、日本代表7-6キューバ代表」(17日、天母スタジアム)
「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は天母球場などで1次リーグB組が行われ、日本はキューバに7-6で競り勝って開幕4連勝で同組1位を確定させ、2次リーグ進出を決めた。4番に座る森下翔太外野手(24)は1-0の三回にリードを広げる中犠飛。自身4試合連続打点を挙げた。日本は18日にドミニカ共和国と対戦。2次リーグは21日から東京ドームで行われる。
4時間に及ぶ激闘を制し、森下は出し切った表情でバスへと向かった。天母球場でも勢いは止まらず4試合連続打点。「乱打戦になりましたけど、1点差のゲームを勝ち切れたので良かった」。1次リーグは全試合で打点を挙げ、侍の4番として貫禄たっぷり。東京ドーム行きの切符をつかんだ。
1点リードの三回無死満塁。右腕のパドロンに交代した直後だった。「自分の打撃をすることだけを意識して入りました」。1ストライクから143キロの直球を中堅へ。打った瞬間に歓声が上がり、犠飛には十分な飛距離で三走の桑原を本塁へ迎え入れた。貴重な2点目。今大会の6打点目となった。
1次リーグ初戦のオーストラリア戦(バンテリン)から絶好調の4試合連続打点。23年3月のWBCで大谷翔平(ドジャース)が4試合連続打点を記録しており、主要国際大会(五輪、WBC、プレミア12)では大谷以来の快記録となった。
とにかくこだわってきたのが打点。「自分はホームランでガツンと打ってかえすような打者じゃない」。長距離砲ではないが、ここぞの勝負強さは持ち味。シーズンでも得点圏打率(・351)はリーグ3位と何度も勝利に導く一打を放った。
「打点を取れることがチームにとっては一番プラスに働くと思う。この短期決戦においては継続してやりたい」
4番起用も「4番目の打者」と割り切り。後ろには栗原や牧といった強打者がいる。チャンスメークも自分の役割だと考えた。この日も2死球が得点につながり、理想の4番を体現した。
無傷の4連勝で1次リーグの1位突破が決定。森下のプレーがチームに好影響を与えている。「全勝して終わりたいと思います」。名古屋と台湾で勢いをつけて、勝負の東京へ。世界一の頂にたどり着くまで、この歩みを止めない。
◆大谷級!4戦連続打点!! 日本選手が国際主要3大会(五輪、WBC、プレミア12)で4試合連続打点を記録するのは、23年の第5回WBCでの大谷翔平(1次リーグ初戦・中国戦~オーストラリア戦)以来。プレミア12では19年の第2回大会で4番を務めた鈴木誠也が初戦だった1次ラウンド・ベネズエラ戦から2次ラウンド・オーストラリア戦までの4試合連続で計10打点。最終的に鈴木は通算13打点で同大会最多打点に。また、五輪ではアテネ五輪で中村剛也が4戦連続。