「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・最終日」(17日、エリエールGC松山=パー71) 今大会をもって来季のフルシードと前半戦出場権が確定した。ポイントランキングで鶴岡果恋、小林夢果、小林光希、呉佳晏の4人が、ツアー優勝で李暁松(…

 「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・最終日」(17日、エリエールGC松山=パー71)

 今大会をもって来季のフルシードと前半戦出場権が確定した。ポイントランキングで鶴岡果恋、小林夢果、小林光希、呉佳晏の4人が、ツアー優勝で李暁松(韓国)が初シードを獲得した一方で、昨季2勝の菅沼菜々ら10人がシード権を喪失した。

 ツアー通算2勝の岡山絵里(28)=ニトリ=は今大会を12位と上位フィニッシュに成功。ポイントランキングは大会前の52位から49位に浮上し、滑り込みで2022年以来、3季ぶりのシード復帰を果たした。

 レギュラーツアーは通算2勝を誇る実力者だが、22年はポイントランキング64位でシードを喪失すると、23年は出場11試合にとどまりランキングは135位と低迷した。

 QT10位から再起を図った今季は出場31試合で予選通過は24度と安定した戦いを続けると、ポイントランキングには反映されないが、9月のステップアップツアー・skyレディースABCで復活優勝。シード復帰までの道のりを振り返ると「(シードを)落としてからここまで来るのが結構大変でした。長かった…」と声を震わせながら涙。「まだまだですけど、ちゃんと戦えると思えた」と自信を取り戻していた。

 昨季初シード入りを果たし、今季はツアー初優勝も期待された有望株の仁井優花(22)=エレコム=は今大会予選通過を果たしたが、31位で得られるポイントが少なかった。ポイントランキングは大会前の52位から54位に後退。来季前半戦出場権は手に入れたものの、シードは24年の1季で喪失となった。

 早い組でのスタートで、ホールアウト時点ではポイントランキングが他の選手の順位次第という状況だった。シード喪失どころか前半戦出場権も気になる立ち位置に「55位以下は結構僅差で差があまりない。スコアを落としていたら55位にも入れないので、もう少し伸ばしたかった。前半は悪かったわりには(スコアを)戻せた」と唇をかんだ。悔しい一年を「あまり良いことがなくという感じだったんですけど…。ショットが良くなかった。きょうもなんですけど。(来年は)そこを修正したい」と涙を浮かべながら振り返った。