「プロレス・ノア」(17日、ドルフィンズアリーナ) 斎藤彰俊が丸藤正道を相手に引退試合を行い、34年に及んだ現役生活に別れを告げた。 斎藤は三沢光晴さんのガウンを左腕に抱え、左手首には緑のテーピングを施して入場。「三沢さんを背負って戦う」…
「プロレス・ノア」(17日、ドルフィンズアリーナ)
斎藤彰俊が丸藤正道を相手に引退試合を行い、34年に及んだ現役生活に別れを告げた。
斎藤は三沢光晴さんのガウンを左腕に抱え、左手首には緑のテーピングを施して入場。「三沢さんを背負って戦う」と宣言していた丸藤も、両手首に緑のリストバンドを装着していた。
試合では終盤、丸藤が虎王、真・虎王から、斎藤をコーナーに乗せてのエメラルドフロウジョンを炸裂。斎藤はカウント2で返したが、丸藤の左右エルボー、回転エルボーを食らい、ほえたところにランニングエルボーを食らって3カウントを聞いた。大の字の斎藤は丸藤に起こされ、2人は両手で握手して抱擁し、正座して頭を深々と下げた。西永秀一レフェリーは2人の手を上げ、斎藤は西永レフェリーとも握手を交わした。
試合後のセレモニーでは妻の佳余さん、長男の雅大さん、雅大さんの妻のアナさんがリングインし、佳余さんと雅大さん・アナさん夫妻が花束を贈呈。4人で写真に納まった。
斎藤は「皆さん、名古屋のここまでおこし下さって、本当にありがとうございます。プロレスリングノア、スタッフの皆さん、選手、それからね、俺の宝であるみんな、ファンのみんなよ、本当にありがとう、チームノアありがとう!それから天におられるあの方、俺の師匠、それからね、殴り込みをかけた時戦っていただいた大先輩、そして空手の師匠、青い目の仲間、本当にありがとうございます!」と、団体や周囲、ファン、三沢さん、青柳政司さん、小林邦昭さんらに感謝。
「ここで引退になりますけど、俺が引退してノアのプロレスファンとなるけども、そういうふうになって、この後いちばん最初に見られるのがこの後のGHC(ヘビー級選手権試合)なんて最高じゃないか!みんなで熱狂して応援しようぜ!」と観客に呼びかけた。
最後に「いろんな方々がお疲れ様と言ってくれます。それは心から本当にありがとうございます、でも俺はリングを降りるその時まではプロレスラーだ。だから、見えを切らせてくれ」と前置きし、「倒れぬ、疲れないのがプロレスラーだ!箱舟に乗りし人生、わが心、夜空に輝く月に一点の雲なし!」と絶叫。左手で上を指すと、四方に頭を下げ、拳を上に突き上げてリングを出た。
花道の奥に達した時、最後のコールが送られ、斎藤は天を指すと深々と頭を下げ、何かを叫んで、姿を消した。