「大相撲九州場所・8日目」(17日、福岡国際センター) 大関大の里は翔猿と対し、一気の押し相撲で下した。押し出された翔猿が花道奥まで飛んでいく珍しいシーンがあった。 一瞬の出来事だった。立ち会いで勢いよくぶつかった大の里は、そのまま上体が…

 「大相撲九州場所・8日目」(17日、福岡国際センター)

 大関大の里は翔猿と対し、一気の押し相撲で下した。押し出された翔猿が花道奥まで飛んでいく珍しいシーンがあった。

 一瞬の出来事だった。立ち会いで勢いよくぶつかった大の里は、そのまま上体が浮いた翔猿に寄って一気に土俵外へ押し出した。

 翔猿は花道に着地し、そのまま花道奥まで行く珍しいシーン。勢いをうまく逃した形となったが、新大関の圧倒的なパワーを象徴したような相撲に場内は騒然となった。NHK中継で解説を務めたリオ五輪柔道男子100キロ級銅メダリストの羽賀龍之介も、この取組を印象に残った一番に挙げ「圧倒して勝つというシーン。何もさせてないですよね」とうなった。

 ファンも「大の里のパワーどうなってるんだ?」「圧倒的なパワー過ぎる」「翔猿、かなり奥の方まで吹っ飛んでいきましたね」「大の里すごいな、、翔猿吹っ飛んだ」とXでつぶやきが殺到。これで6勝2敗で折り返しとなり、後半の優勝争いが熱を帯びそうだ。

 大関琴桜は美ノ海と一進一退の攻防となったが、最後は左からの上手ひねりで一敗をキープした。大関豊昇龍も一敗を守った。