<日本トライアスロン選手権>◇17日◇東京・お台場男子は23年のワールドカップ(W杯)ヨンド大会を制した北條巧(28=NTT東日本/NTT西日本)が、5年ぶり3度目の優勝を飾った。スイムから先頭をキープ。最終種目のランで一気に抜け出すと、2…

<日本トライアスロン選手権>◇17日◇東京・お台場

男子は23年のワールドカップ(W杯)ヨンド大会を制した北條巧(28=NTT東日本/NTT西日本)が、5年ぶり3度目の優勝を飾った。

スイムから先頭をキープ。最終種目のランで一気に抜け出すと、2位に48秒差をつける1時間46分44秒でゴールした。4年ぶりの日本選手権で頂点に返り咲き、「選手と争うというより自分のタイムやパフォーマンスを意識した」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

今夏のパリオリンピック(五輪)は無念の代表落選。この日のゴール後には涙を流したが、その理由はうれしさではなく悔しさだった。「今日は割といいパフォーマンスができて、なんでこれで(代表を)外してしまったんだろう」。あれから3カ月以上が経過したが、「この悔しさは一生引きずる。これを競技に生かせるように」と自戒の念を言葉に込めた。

28年ロサンゼルス五輪を見据え、再スタートを切る。今年8月には、外国人コーチに師事。それまでの自己管理のスタイルから改めたことで、「日々の練習の意味や目的がはっきりしてきた」と手応えを感じている。「ロサンゼルスで吹っ切る」。4年後へ向け、再び積み上げていく。

内田弦大(滋賀県スポーツ協会)が1時間47分32秒で2位、佐藤錬(ロンドスポーツ)が1時間47分52秒で3位だった。