「広島秋季キャンプ」(16日、日南) 広島・大道温貴投手(25)が16日、カットボールの改良に取り組んでいることを明かした。これまで投げていたものよりも速く、変化を小さくするように取り組んでおり「投げていて今、すごく楽しいです」と確かな手…
「広島秋季キャンプ」(16日、日南)
広島・大道温貴投手(25)が16日、カットボールの改良に取り組んでいることを明かした。これまで投げていたものよりも速く、変化を小さくするように取り組んでおり「投げていて今、すごく楽しいです」と確かな手応えに頬が緩んだ。
取り組み始めたきっかけは、13日のブルペン中の会話だった。「もともと速いカットボールを投げる欲はなかったんですけど、永川コーチに『もっと速いカットにしてみれば』と言われて試し始めました」と経緯を明かした。
今キャンプでは、代名詞の直球に磨きをかけてきた。その中で「真っすぐだけで打ち取りたいんですけど、やっぱりもう一つ頼れる球種がほしい」と右腕。そこで、カットボールを“気づかれない”程度の変化と球速のボールに進化させることで、真っすぐを警戒してくる打者に対し、凡打の割合を増やせるのではと考えた。
15日の紅白戦では早速、この“新球”を試投。先頭の練習生・メヒアを中飛、続く清水を二ゴロとそれぞれカットボールで打ち取る。その後、ピンチを招いたが無失点で切り抜け「思ったよりもハマっている」と降板後もブルペンに入り、確認作業を行った。
今季、1軍の登板はわずか4試合。「いい投手ばかりなので、この秋でレベルアップしたい。このカットボールを練習して極めていきたい」。5年目の来季は新たな相棒を武器に、キャリアハイの貢献を目指していく。