「広島秋季キャンプ」(16日、日南) 日本屈指の強打者に弟子入りじゃ!広島・二俣翔一内野手(22)が16日、来年1月に巨人・岡本和と自主トレを行うことを明かした。昨オフは実現しなかったが、今シーズン中に直談判し快諾を得た。ユーティリティー…

 「広島秋季キャンプ」(16日、日南)

 日本屈指の強打者に弟子入りじゃ!広島・二俣翔一内野手(22)が16日、来年1月に巨人・岡本和と自主トレを行うことを明かした。昨オフは実現しなかったが、今シーズン中に直談判し快諾を得た。ユーティリティーからのステップアップを目指す来季に向け、課題である打撃の極意を学ぶ。

 ついに弟子入りが実現だ。球界を代表する大砲と過ごす貴重な時間。二俣は来年1月、巨人・岡本和と自主トレを行うことが決まり「いろんなことを聞いて、いいものは取り入れたい。自分の引き出しを多くできればいいかなと思っています」と目を輝かせた。

 昨オフにも自主トレ参加を志願。岡本和の多忙により実現しなかったものの、連絡先を交換し、オフの自主トレ期間には動画を送って助言を受けるなど、交流は続いていた。4月19日・巨人戦(マツダ)で初安打を放った際には、一塁ベース上で“再会”し「おめでとう」と声をかけられる縁もあった。

 より長い時間、間近で技術を吸収したいという思いから、シーズン中に今オフの自主トレ参加を直談判。「『いいよ』と言っていただいて、この前具体的な連絡がきた」と1年前からの希望がかなう形となった。

 その中でも岡本和の打撃理論については興味津々だ。「岡本さんを見ていると、思いっきり振ってるようには見えない」と分析。「自分もシーズン中にアドバイスもらったときに、スローモーションで振っているようなイメージでと言われた。そういうイメージを取り入れたり、練習したいなと思っているので直接聞きたい」と意欲を示した。

 自身のステップアップのためにも、この機会を無駄にするつもりはない。今季は初の開幕1軍をつかむと、そのままシーズンを完走。80試合に出場した一方で、打率・196、1本塁打、7打点と満足する数字は残せなかった。

 現在参加している秋季キャンプでは、新打法に挑戦中。「(捕球から)スローイング(に入る動作)と似たような感じで(バットを)下から上に持ってくるイメージ。バットの先を遊ばせて振る」とDeNA・宮崎のようなフォームの習得に取り組んでいる。実戦では、10日に行われた西武との練習試合で本塁打を放つなど、4試合連続安打中。「いい感じ」と手応えを口にする。

 つかみかけている感覚に師匠からの金言が加われば、一気に自分のものにできるチャンスだ。「(岡本に)見てもらってなにかあれば教えてもらう。今のバッティングに付け足していくって感じでやっていきたいです」と二俣。打撃の極意を学んで、レギュラー奪取を目指す。