「阪神紅白戦、白組2-1紅組」(16日、安芸市営球場) 雨が降り続き、肌寒い中で紅白戦を待ったファンをいきなり盛り上げた。阪神・山田脩也内野手が開始直後に二塁打。紅組の1番に抜てきされた将来の正遊撃手候補が猛アピールだ。 初回無死。積極的…
「阪神紅白戦、白組2-1紅組」(16日、安芸市営球場)
雨が降り続き、肌寒い中で紅白戦を待ったファンをいきなり盛り上げた。阪神・山田脩也内野手が開始直後に二塁打。紅組の1番に抜てきされた将来の正遊撃手候補が猛アピールだ。
初回無死。積極的なスイングをテーマに掲げていた通り、自ら仕掛けた。門別に対して初球から3球連続ファウル。その後は2球連続で際どいボール球を見極め、高めの146キロを捉えて右中間へ鋭い打球を運んだ。
「(1番起用は)評価していただいているのかなと思いますし、まずヒットを1本打てたので良かった」と話しながらも、「積極的にいけたのは良かったけど、一球で仕留められなかったので来シーズンまでの課題」。表情にはあどけなさが残るが、しっかりとした受け答えを見せた。
三回無死の中飛、五回1死の左飛も捉えた打球だった。小谷野打撃チーフコーチは「(高卒)1年目であれだけのスイングができるのは大したもの。体の使い方は本当に上手。楽しみな選手の一人」とセンスを称賛。「次の春のキャンプに向けて、どれだけ体を作ってくるかでパフォーマンスも変わってくる」とオフの課題も与えた。
山田も体作りの必要性は痛感している。1年目は夏場に体重が減少。シーズン後に戻したが現在73キロ。まだ線は細い。今後は75キロ、80キロと増量に取り組む。「しっかりウエートもやりながら、食事もしっかりとりたい」。シーズン、キャンプを通して得た経験は自身初のオフに生かす。