「春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)の地方大会は5府県で決勝などが行われ、男女各2校が出場権を得られる神奈川では、男子は橘が決勝で慶応を破り、2年連続の全国切符を第1代表と…
「春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)の地方大会は5府県で決勝などが行われ、男女各2校が出場権を得られる神奈川では、男子は橘が決勝で慶応を破り、2年連続の全国切符を第1代表として獲得した。慶応は2年ぶりの出場。女子は横浜隼人と大和南が全国切符をつかんだ。京都は男子が洛南、女子は京都橘が本大会出場を決めた。本大会は東京体育館(東京都渋谷区)で来年1月5日に開幕、12日に男女の決勝を行う。
176センチのエースがうっぷんを晴らす活躍だ。神奈川男子決勝で、橘のエース関原朝飛(3年)は第2セット中盤、ブロックやサービスエースでリードを築くと、中央からの時間差攻撃やバックアタックで得点を量産、慶応を下して第1代表の座を勝ち取った。
「悔しさを常に持ちながら練習に励んできた。攻める気で打てた」
今年3月に右膝半月板を痛めて手術。回復が遅れ、6月の高校総体県予選でエースを欠くチームは決勝で慶応に敗れた。「チームに迷惑をかけてしまった」と、9月の復帰後は春高予選での雪辱を目指して鍛えてきた。190センチ台が並ぶ慶応のブロックも「怖くなかった」と胸を張る。
関原も先発メンバーだった前回の本大会では8強。「とにかく点を稼いで、今回は(準決勝以降の)センターコートにいきたい」と力を込めた。(只木信昭)