日本ハムの田宮裕涼(ゆあ)捕手(24)が16日、千葉県鎌ケ谷市の球団施設で調整した。10月30日に右肘のクリーニング手術を完了。来季に向けて「去年の入りよりいい状態でいけるかな。肘に関しては」と笑顔を見せた。 開幕スタメンを勝ち取った今季…

 日本ハムの田宮裕涼(ゆあ)捕手(24)が16日、千葉県鎌ケ谷市の球団施設で調整した。10月30日に右肘のクリーニング手術を完了。来季に向けて「去年の入りよりいい状態でいけるかな。肘に関しては」と笑顔を見せた。

 開幕スタメンを勝ち取った今季は“ゆあビーム”と称される強肩で窮地を救ってきた。盗塁阻止率はリーグ2位の・367を記録。それでも「去年、一昨年もずっと肘が痛かった」と万全ではなかった。

 一昨年から右肘の骨棘に悩まされながらのプレー。それが「爆発した」というのが今年9月。遊離軟骨となり「頭も洗えないほど」の激痛が走った。CSは「痛かったっす。でも気力で」と何とか乗り越えた1年だった。

 1軍フル帯同を果たした今季。もう一つの課題として「体力。体の強さだったりっていうのが、後半戦落ちていったのでそこは1年間戦える体を作るしかない」と明かす。ウエートトレーニングを今季以上に強化し、「1年間しっかり鍛えて、筋肉を維持しつつ、あわよくば増やしていければ」。さらに「走り方も良くしたい。陸上の動画とかいろいろ見て」と体力強化の手段を探る。

 手術の経過は順調で、12月には送球再開できる方向。キャンプに向けて「12月から投げ始めたら2カ月投げられるので大丈夫だと思います」。肘痛から開放されて「ここ3年くらいの不安がなくなった」。さらに破壊力を増した“シン・ゆあビーム”を武器に来季に臨む。