「大相撲九州場所・7日目」(16日、福岡国際センター) 元幕内で西三段目56枚目の炎鵬(伊勢ケ浜)が土つかずの4連勝で勝ち越しを決めた。優力勝(常盤山)を相手にすぐに左下手を引き、そのまま下手投げで仕留めた。 脊髄損傷の大ケガから復帰して…

 「大相撲九州場所・7日目」(16日、福岡国際センター)

 元幕内で西三段目56枚目の炎鵬(伊勢ケ浜)が土つかずの4連勝で勝ち越しを決めた。優力勝(常盤山)を相手にすぐに左下手を引き、そのまま下手投げで仕留めた。

 脊髄損傷の大ケガから復帰して3場所連続の勝ち越し。「うれしいですね」と笑みをこぼし「今日できることはできた」と内容にも納得した。

 復帰後は序ノ口、序二段と来て、今場所が三段目。「土俵に上がってみないことにはわからない。相手もどんどん強くなってくる。場所前は不安もあった」という。それでも「土俵に上がってしまえば負けたくない。怖さはあるが、一日一日、どんどんそれを超えていきたい」と、闘志で恐怖心に打ち勝ってきた。

 本場所の感覚も、徐々につかんできた。「ちょっとずつ慣れてきたというか、相撲勘は戻ってきているのかな」と手応え。「以前のものは考えないように。生まれ変わった自分だと思っている。新しい自分を作り上げていきたい。今の自分が最高だと言い聞かせてやっていきたい」と目を輝かせた。