球団は救援右腕の手術を発表、米メディアは投手補強の可能性を示唆 ドジャースは15日(日本時間16日)、ブルスダー・グラテロル投手が右肩関節唇の手術を行ったと発表した。復帰は来季後半の見込みで、チームは怪我人続出や主力のFAなど投手不足が予想…
球団は救援右腕の手術を発表、米メディアは投手補強の可能性を示唆
ドジャースは15日(日本時間16日)、ブルスダー・グラテロル投手が右肩関節唇の手術を行ったと発表した。復帰は来季後半の見込みで、チームは怪我人続出や主力のFAなど投手不足が予想されるだけに、メディアは補強に動く可能性を示唆した。
ドジャースは公式X(旧ツイッター)で「ブルスダー・グラテロルは11月14日(同15日)にニール・エルアトラッシュ執刀医によって右肩関節唇の手術を行った。復帰は2025年シーズン後半になる予定だ」と、投稿した。ベネズエラ出身の26歳右腕は自身のXでもスペイン語で手術を報告した。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のダラッグ・マクドナルド記者は同日に「肩の手術を行ったブルスダー・グラテロルは2025年前半戦を欠場へ」と記事を掲載。「2024年シーズンを主に肩の怪我によって(復帰が)遅れ、(シーズンが)台無しになってしまったグラテロルにとって驚きはない」と伝えた。
グラテロルは開幕前に右肩の炎症で60日間の負傷者リスト(IL)に入るなど、シーズンで3度のIL入り。ワールドシリーズには復帰し、3試合の登板で2回1/3を投げて1失点だった。「怪我と戦い、(なんとか)何回か登板できるほどになったが、健康な状態は長続きしなかった」などと伝えた。
マクドナルド記者はグラテロルについて、2023年以前まではドジャースのブルペンの鍵を握る存在にまで地位を確立。2020年から2023年まで171登板し、防御率2.69をマークした。四球は5.5%の割合でしか許さなかったし、ゴロ率62.5%も優秀な指標だ。この期間で最低でも170登板した投手なかで、グラテロルのゴロ率を上回るのは僅かに3人だった、と紹介。そして「ワールドシリーズ制覇に貢献し、リングも獲得できたが、2024年はグラテロルにとって失われたシーズンだった」と不本意なシーズンとなったことも報じた。
「ドジャースはこの手術によって、ピッチングスタッフを補強したいという願望に駆られる可能性はある」と補強に動くことを示唆。投手陣はグラテロルだけではなく、カイル・ハート、リバー・ライアン、エメット・シーハン、ギャビン・ストーンは今シーズン手術を受けた影響で、来季開幕に間に合わないことが予想される。加えて、ジャック・フラハティ、ウォーカー・ビューラー、クレイトン・カーショー、ジョー・ケリー、ブレイク・トライネン、ダニエル・ハドソンもFAと不確定要素を抱えている。
来季に投手復帰予定だった大谷翔平もワールドシリーズ中の左肩脱臼の影響でオフに手術をしており、開幕の時点で投げられる状態にあるのかは不明となっている。世界一軍団のドジャースのオフの動向に注目だ。(Full-Count編集部)