11月15日、サッカー日本代表はインドネシア代表と2026FIFAワールドカップアジア最終予選の第5戦を戦った。この試合後のある言葉が多くの人の心を掴んでいる。 現在、このアジアの舞台で森保ジャパンが用いるシステムは3-4-2-1。かつて…

 11月15日、サッカー日本代表はインドネシア代表と2026FIFAワールドカップアジア最終予選の第5戦を戦った。この試合後のある言葉が多くの人の心を掴んでいる。

 現在、このアジアの舞台で森保ジャパンが用いるシステムは3-4-2-1。かつて採用していた4-2-3-1のシステムとは異なることで、試合に出ることが難しくなっている選手がいる。菅原由勢もその一人だ。
 右SBとしては大きな存在感を放つプレミアリーガーだが、今の森保ジャパンのシステムではそれがない。右WBというポジションでは堂安律が、右CBでは板倉滉がポジションを掴んでいた。
 そのため、多くの出場時間を得ていた菅原は出番がない状態に。しかし、インドネシア戦では62分からピッチに立つ。5試合目を迎える最終予選では、これが初めての出場だった。
 その菅原は、66分に豪快な一撃を見せる。右サイドを突破すると、角度のないところから思い切りよくシュート。ゴールネットに突き刺さるかのような形でチーム4点目を奪ったのだ。
 鮮やかなゴールによってこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた菅原は、試合直後にDAZNのインタビューを受ける。サッカー元日本代表FW佐藤寿人氏に、「どんな指示を受けていたのか」と聞かれると、「得点を重ねてはいたものの、流れ的にインドネシアチームが素晴らしい立ち上がりを見せていたので、その流れを断ち切ってほしいということ。そして、相手も点が欲しいので前がかりになってできた裏のスペースをついていくという指示を受けたので、その素晴らしい指示のおかげで点を取れた」と答えた。

■「泣いた…胸熱すぎる」「めっちゃ感動した」

 佐藤氏は続けて、「ゴールを振り返ってください」と言葉を促す。それに対して、菅原のまっすぐで熱い言葉が吐露される。
「最終予選が始まってから、自分自身悔しい思いを今日これまでしてきたし、今日だって、スタメンに自分の名前がなかったときはやっぱ悔しかったし、そういう気持ちは僕の原動力になっていると思うし、何回も自分に対していら立ちというか、他の人に矢印を向けそうになりそうなときもありましたけど、やっぱりサッカー選手ということで、ピッチに立って自分を証明することが、結果につながってくると思ってたので、そういった意味で今日は途中から入ったら結果を残してやろうという気持ちで入ったので、まずは結果を残せてよかったことと、それまでサポートしてくれた人たち、監督も含め選手もそうですけど、常に励ましてくれたし、僕のモチベーションを上げる言葉をくれたので、本当に全員に感謝したいです」
 いつも明るいキャラクターでチームを盛り上げる存在となっている菅原が胸に抱える葛藤。そして、それに対する向き合い方に対して、多くのサッカーファンが心を掴まれ、SNS上には以下のような声が上がった。
「考え方がプロ 後輩たちに尊敬されるだろうね、本当にカッコイイ」
「これぞ真のプロフェッショナル。」
「何回観ても良いインタビュー。子どもたちにも若いひとたちにも聞かせたいし、大人になったぼくらにも沁みる」
「永久保存したいインタビュー」
「本音が出た素晴らしいインタビュー」
「インタビュー聴いて泣いた…胸熱すぎる」
「めっちゃ感動した本当に良かった!おめでとう!」
 次戦は19日の中国戦。結果を残した菅原は、この試合でどのような起用をされるのか。そして、ピッチの上で鮮やかなプレーを再び見せられるか。期待は高まる。

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