日本で初開催となる、聴覚に障害がある人の国際スポーツ大会「デフリンピック」東京大会の開幕まであと1年となった15日、記念イベントが東京都内で開かれた。 大会メダルのデザインが発表された。全国の小中高校生約8万人が、3案からオンラインで投票…

 日本で初開催となる、聴覚に障害がある人の国際スポーツ大会「デフリンピック」東京大会の開幕まであと1年となった15日、記念イベントが東京都内で開かれた。

 大会メダルのデザインが発表された。全国の小中高校生約8万人が、3案からオンラインで投票。「みんなで羽ばたく」がテーマの、折り紙で作った鶴が大きく描かれたデザインが、半数以上の票を集めた。

 これまでのデフリンピックで計8個のメダルを獲得しているデフ卓球の亀沢理穂は「日本らしくてすごくきれいなデザイン。たくさんメダルがとれるように頑張ります」と意気込んだ。

 ステージ上では、日本手話を取り入れた応援「サインエール」を披露した。両手を広げてひらひらさせる「拍手」や拍手の形から両手を前に出す「行け!」など、来場者も一緒にデフリンピックの応援スタイルを学んだ。

 大会応援アンバサダーの俳優・長濱ねるさん(26)は「デフスポーツを間近で見られるのは貴重な機会。デフスポーツを通して、ろう者の方がどのような思いでどのような生活をしているのか知るきっかけになる。普段の行動から自分も変わる気がする」などと話した。

 デフリンピック東京大会は来年11月15~26日に開催され、70~80の参加国・地域から約3千人の選手が参加する予定。