「阪神秋季キャンプ」(14日、安芸) 阪神・及川雅貴投手(23)が14日、藤川監督から直接指導を受けて、金言の即効性を体現した。ブルペンで40球ほど投げたタイミングで、投球を見守っていた指揮官が、腕をホームベースに向けるジェスチャーをつけ…

 「阪神秋季キャンプ」(14日、安芸)

 阪神・及川雅貴投手(23)が14日、藤川監督から直接指導を受けて、金言の即効性を体現した。ブルペンで40球ほど投げたタイミングで、投球を見守っていた指揮官が、腕をホームベースに向けるジェスチャーをつけてアドバイス。直後の1球を捕球した栄枝からは「今のエグいね」と感嘆の声が飛び、金村投手コーチからも「完璧」と絶賛された。

 授けられた助言の内容について及川は「クロスラインのところが投げ切れていなかったので。疲れとか出てきてちょっとズレていた感じがあったんですけど、監督からライン出しのイメージを教わって」と説明。3日の紅白戦でも課題としていたポイントへの指摘だった。「感覚は全然違いましたね。一気に良くなった気がしました」と改善の手応えは十分だった。

 「1年活躍するとなると、一球一球の精度が必要。その精度を上げていくしかない。疲れてきてもブルペンでいいボールを投げていかないといけない」。秋季キャンプ終盤で得た“球児の学び”は、必ずや新シーズンへの糧となる。