日本代表の阪神・才木浩人投手(26)が「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の1次リーグ第3戦となる16日の台湾戦(台北ドーム)で先発すると井端弘和監督(49)が14日、明言した。チームはこの日、台湾入り。13日の台湾…

 日本代表の阪神・才木浩人投手(26)が「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の1次リーグ第3戦となる16日の台湾戦(台北ドーム)で先発すると井端弘和監督(49)が14日、明言した。チームはこの日、台湾入り。13日の台湾-韓国の一戦には台北ドームに4万人近くの観客が詰めかけるほどの熱狂ぶりだった。自国開催に盛り上がりを見せているが、虎の若きエースが台湾封じを誓った。

 普段は甲子園で4万人近くの味方がいるが、台湾でそうはいかない。才木は敵地での台湾戦の先発が決まり、その熱狂ぶりを警戒した。「台湾やばいでしょ。台湾の台湾戦やばいですよね」。13日の韓国戦には台湾ファンがスタンドの360度を埋め尽くした。そんな雰囲気にのまれそうなのかと思いきや、“才木節”がさく裂した。

 「甲子園の逆みたいなもんでしょ。まあまあ、へへっ。そういう(球場が)盛り上がってるところを静めるのは気持ちいいと思うので。とりあえず、チームが勝てるように頑張ればいいかなって感じです」

 台湾の応援は日本と似ていて、各選手に応援歌が流れる。スタンドの特設ステージではチアガールが華やかに踊り、彩りも豊かだ。才木にとって海外でのマウンドは初。独特な雰囲気となるだろうが、平常心で臨むことを強調した。

 井端監督は才木の台湾戦での先発を明言し、「2戦目、3戦目が大事になってくる」と期待度の高さを示した。予選突破に向けて、負けられない一戦。加えて、台風25号が試合開催に影響する可能性もあり、とにかく一戦必勝が求められる。

 この日、名古屋から台湾へ移動。変則的な日程となるが、調整に狂いはない。国際大会での初先発にも「気合と根性で頑張ります」とはにかみ、気負った様子はなさそうだった。

 台湾の街にはプレミア12参加国のユニホームを着た人も多く見られる。当然、台湾が一番多い。16日の試合後、台湾が熱狂に包まれるか。それとも才木が日本の強さを証明するのか。全ては右腕の投球にかかっている。