「プロレス・マリーゴールド」(14日、後楽園ホール) メインでワールド王者のSareeeが高橋奈七永の代打・石川奈青に貫禄の勝利を収めた。 本来、この大会で奈七永の挑戦を受けるはずだったが、2日の札幌大会でSareeeの裏投げを食らった高…
「プロレス・マリーゴールド」(14日、後楽園ホール)
メインでワールド王者のSareeeが高橋奈七永の代打・石川奈青に貫禄の勝利を収めた。
本来、この大会で奈七永の挑戦を受けるはずだったが、2日の札幌大会でSareeeの裏投げを食らった高橋が脳しんとうを起こして欠場。タイトルマッチは12・13新宿FACE大会に延期され、この日は高橋とパッション・シスターズを組む石川が出動したが、Sareeeはセコンドの高橋の目前で石川を公開処刑した。
Sareeeがドロップキック3発で先制すると、序盤は一方的にいたぶる展開が続く。石川もコーナートップのSareeeを張り手で場外に落とすとコーナー最上段からプランチャを放って逆襲するが、Sareeeはマウントパンチをスイープしてペースチェンジする。
その後の石川の反撃はジャーマンスープレックスホールドにとどまり、10分過ぎにSareeeがダイビングフットスタンプを発射。カウント2で石川の髪をつかんで引きずり起こすと、高橋に見せつけるかのように裏投げを放ち、10分49秒、体固めで悠々と3カウントを奪った。
Sareeeは石川を「オマエにまだまだ奈七永の替わりなんて務まるワケねえだろ?現実見たか?」と一喝。「奈七永、見たか?これがSareeeの戦いだよ。大丈夫か、体調は?」と上から目線で挑発した。
高橋は「いつまでも上から物言われんのも納得いかねえんだよ、テメエ!チャンピオンのうちはしょうがねえよ、だから12月13日、このベルトは私の物になる」と言い返したが、Sareeeは「12月13日、私は必殺技の裏投げを封印してやるよ」と挑発を重ね、高橋はつかみかかると「こんなにバカにされたのは28年のプロレス生活で初めてだよコラ!オマエは裏投げがないと私には絶対に勝てない!」と息巻いた。
◇ ◇
ユナイテッド・ナショナル選手権試合は王者の青野未来がスーパーフライ級王者の翔月なつみの挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。
翔月のエプロンから場外へのダブルニードロップやコーナー上段からのダイビングニードロップなどのエグい攻めを食らった青野だが、ラリアット、タイガードライバー、スタイルズクラッシュとたたみかけると13分12秒、新兵器のテキサスクローバーホールドで引導を渡した。
試合後はツインスター王者の桜井麻衣が出現し、1・3大田区総合体育館大会での挑戦を表明。夏のリーグ戦で引き分けている青野も完全決着を宣言し、実現が決定的になった。
そのツインスター選手権試合は、王者のミライサク(MIRAI、桜井麻衣組)が林下詩美、天麗皇希の挑戦を30分時間切れで退け、4度目の防衛に成功した。
体格で勝る挑戦者組に苦戦したが、29分過ぎに天麗を2人がかりのバックドロップで投げると、桜井が天麗をSTFに捕獲しタイムアップ。引き分けの場合は防衛になるため、桜井の頭脳プレーが光った。
試合後、ノアの11日・新宿大会で初代GHC女子王座になったばかりの天麗が桜井に挑戦を呼びかけたが、桜井は「ベルトはできたばかり。オマエが歴史をつくれ!プロレス界に認知されたら名乗りを上げてもいい」とにべもなく断った。
もっとも、これは想定内だったようで、天麗はツインタワーのパートナーである後藤智香を呼び込み、1・3大田区総合体育館大会でのタイトルマッチを要求。後藤も「指名したことを後悔させてやるよ」と受諾し、実現が決定的になった。