◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―IBF&WBO同級1位サム・グッドマン(12月24日、東京・有明アリーナ) プロボクシング世界4団体スーパー…
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―IBF&WBO同級1位サム・グッドマン(12月24日、東京・有明アリーナ)
プロボクシング世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、12月24日に有明アリーナで挑戦を受けるIBF&WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)との防衛戦に向けたスパーリングを開始したと、所属ジムの大橋秀行会長が14日、明らかにした。
メキシコから2人のパートナーが3日に来日。井上尚は今月初めにはサウジアラビアの首都リヤドに飛び、同国最大のエンターテインメントフェスティバル「リヤド・シーズン」と推定総額30億円の大型スポンサー契約を結んだが、5日に帰国。7日には早速、スパーリングを開始したという。
今回来日したのはスーパーバンタム級のWBO11位、IBF14位の世界ランカー、セバスティアン・エルナンデス(24)とWBO世界フェザー級(57・1キロ以下)11位のブランドン・レオン(26)のメキシコ人2人。井上尚は7日にエルナンデスと、11日にレオンとそれぞれ5ラウンドのスパーリングを消化した。
レオンは6月に前WBO世界王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)と対戦(7回KO負け)経験があり、エルナンデスはルイス・ネリやルイス・アルベルト・ロペス(ともにメキシコ)ら元世界王者らとのスパーリング歴がある。
戦績は31歳の井上が28戦全勝(25KO)、26歳のグッドマンが19戦全勝(8KO)。
試合はLeminoで無料生配信される。
◆井上尚弥に聞く
―サウジアラビアは弾丸訪問だった。帰国後の疲労などは。
井上尚「コンディションはあまり問題なかったですね。スパーリングも木曜日(7日)から始めました」
―初来日の2人は。
「2人とも強い選手ですが、グッドマン対策としてはタイプは違う。タイプで言えば正反対なので。この先の残りのスパーリングは考えながらやりたいと思う。レオン選手とは続けてやるかなと思います」
―グッドマン対策はどう考えるか。
「グッドマンが正統派なのでメキシコ人のパートナーだけでなく、アマチュアのボクサーともやりたいと思います」
―今回のメキシコ勢は第1弾のスパー相手と聞く。第2弾も含めて今後は。
「来週の17日から(ジャフェスリー・)ラミド(米国)が来てくれる。その翌週から第2弾のメキシコ勢も来てくれる。いろいろなタイプとやれたらと思っている。自分としては万全の態勢でできていると思っています」
―今、実戦練習で意識、心掛けしていることは。
「全体的な底上げですね。足の動きや運び、体の感覚などを意識していますね」
―「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約発表の反響は大きかった。
「今回は契約の金額を出したことも大きかったのかなと。反響は、かなりありましたね。ただ自分の心境としては何も変わらないです」
―全アスリートを含めても相当、大型のスポンサー契約と言える。
「今回の契約は夢を与えられたかなと思います。そういう契約を日本人ができたことで、今後、同じようにやれる選手も出てくると思いますし。やればできるんだ、ということを伝えられると思います」
―子供たちに夢を与えた。
「子供たちもそうですし、今のやっている若手の選手たちにも、そう感じてもらえたらなと思います」