ブルペン投球も淡々と重ねている大谷。(C)Getty Images 投手としての再起に向かう稀代の天才の存在は、チームメイトの刺激にもなった。 昨年9月に負った右肘側副靭帯の損傷のため、昨オフにキャリアで2度目となる右肘へのメスを入れた大谷…

 

ブルペン投球も淡々と重ねている大谷。(C)Getty Images

 

 投手としての再起に向かう稀代の天才の存在は、チームメイトの刺激にもなった。

 昨年9月に負った右肘側副靭帯の損傷のため、昨オフにキャリアで2度目となる右肘へのメスを入れた大谷翔平。ドジャース移籍1年目となった24年シーズンは二刀流を断念し、投手としてはひたすらリハビリに時間を費やした。

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 1年の“我慢”のかいもあって大谷はシーズン中にブルペンでの投球練習も再開。来季の実戦復帰に向け、回復プロセスを着実に積み重ねていると言っていい。

 そんな日々努力を重ねる偉才の姿を間近で見てきた同僚は、ただただ感嘆の言葉を口にしている。ドジャースのアレックス・ベシアは、米野球専門ポッドキャスト番組『The Chris Rose Rotation』に出演。そこで大谷への賛辞を語った。

 番組MCのクリス・ローズ氏から「ショウヘイとキャッチボールをしたことがある?」と問われたベシアは「いや、それはないんだ。でも、彼がキャッチボールをしたり、キャッチャーに向かって投げているところは見たよ」と回答。そして続けざまに練習に励む大谷から感じた凄みを口にしている。

「彼はウェイトルームでの運動からキャッチボールも含めて全てが本当に具体的なんだ。メニューも彼に合わせて細かく調整されている。何よりも凄いのは地面の使い方だね。とてもユニークなんだ。(ブルペンでの)キャッチボールが終わって、その場に行くと、後ろ足と前足の着地した痕が毎回同じなんだ。あれは凄いよ。彼が完璧主義者だからできることだ」

 大谷の細かな動作に凄みを感じたというベシアは、さらに秘蔵エピソードを続けた。

「彼が(手術後)初めてマウンドから投げた練習の後にどんな感じだったかを聞いたんだ。そしたら『久々のマウンドだったから斜面から(足の位置が)2インチ(5センチ)ズレた』って言うんだ。とにかく彼は凄いよ」

 間近で見る偉才について赤裸々に語ったベシア。大谷がいよいよ二刀流を再開させる来季に向けては同僚たちも胸を熱くさせているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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