「12球団合同トライアウト」(14日、ZOZOマリンスタジアム) 12球団合同のトライアウトが開催され、45選手が参加した。 シートノックの後、シート打撃を実施。投手は打者2人、野手は4打席が与えられた。 昨年はトライアウト参加者から2人…
「12球団合同トライアウト」(14日、ZOZOマリンスタジアム)
12球団合同のトライアウトが開催され、45選手が参加した。
シートノックの後、シート打撃を実施。投手は打者2人、野手は4打席が与えられた。
昨年はトライアウト参加者から2人が育成でNPB復帰を果たした。過去の参加者も含め、NPBでの現役続行への道はわずか6%と言われる狭き門だが、今年の参加者でアピールに成功したのは誰か。
元巨人投手コーチでデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は前楽天・清宮虎太朗投手、前ソフトバンク・小林珠維選手、前広島・岡田明丈投手、前巨人・小沼健太投手、前ロッテ・東條大樹投手の名前を挙げた。
特に最速154キロを計測、8球のうち5球で150キロ超の清宮に言及。「これは速いな」と驚き、「まだ24歳で楽天にしか所属していないことを考えれば、環境を変え、指導者が変われば飛躍する可能性はまだあると思う」と語った。
投じたのは8球で大きく乱れることはなかったが、「このスピードで戦力外となったのはおそらく制球に問題があるんだとは思う。ただ、ひとつ変化球を覚えたらガラッと大化けする可能性もある」と注目。「フォークの握力を鍛えるとか、いわゆる手のひらで投げる宜野座カーブといわれる球種を覚えるとか、遅い球種を指導できるコーチのもとについたら面白いとは思う」と、潜在能力に期待した。
二刀流で参加した前ソフトバンク・小林は投手としての才能を評価。「野手でも右前にいい打球を打っていたが、投手として147、146、147キロと平均的にいい真っすぐを投げていた。まだ23歳。どこかチャンスを与えてもいいのでは」とした。147キロ計測の巨人・小沼についても「まだ26歳と若い。コンディションが整えばという素材」と語った。
ともに実績のある31歳の広島・岡田、33歳のロッテ・東條については「年齢は気になるのかもしれないが、ボールは悪くない。先発でもリリーフでもチームの穴を埋める存在として、1シーズン、2シーズンでも契約する判断をする球団がいても不思議ではない」とした。岡田は最速149キロ、東條は同147キロだった。
野手に関しては中日・三好、西武・鈴木ら巧打者が安打をマーク。関本氏は「バットコントロールはさすがのものを見せたと思うが、今いる選手と比較してどこまで評価できるか」とした。
今年でラストの可能性も浮上しているトライアウトだが、関本氏は継続を希望。「12球団が1年を通して編成が見ているというのも分かる。シーズン終盤、残り1カ月でけがから復帰した選手だったり、環境が変わって飛躍したり選手もいる。選手目線で言えば門戸を開いておいてほしいとは思うな」と語った。