滋賀県にプロ野球独立リーグの新球団をつくろうと準備が進んでいる。球団名は「SHIGA HIJUMPS」。所属する選手は「野球と仕事」の二刀流を目指すという。11日に運営会社を設立した。 滋賀県には独立リーグの球団があったが、2023年以降…

 滋賀県にプロ野球独立リーグの新球団をつくろうと準備が進んでいる。球団名は「SHIGA HIJUMPS」。所属する選手は「野球と仕事」の二刀流を目指すという。11日に運営会社を設立した。

 滋賀県には独立リーグの球団があったが、2023年以降の活動を休止。その球団代表の経験もある大八木大介さん(33)が、「もう一度、滋賀に球団を」と24年7月に準備室をつくった。10月10日、富山と石川の球団でつくる独立リーグ「日本海リーグ(NLB)」への準加盟が認められ、26年の本加盟を目指している。

 野球と仕事の両方を真剣にがんばる選手を募集するという。「人生は野球だけではない」と大八木さん。「いつか野球は終わる。そのときに『野球しか知らない』『働くとはどういうことかわからない』ということにならないように、選手の人生を預かり、その先の人生もいっしょに考える球団をつくりたい」

 地元の選手の受け皿となり、地域の企業や住民が応援しやすいチームにしたいという。子どもたちと関わる機会を増やし、「全力で野球に打ち込み、仕事に励む姿を見てもらうことで、子どもたちにとって憧れの存在となる」というビジョンを掲げる。

 11月中にチームの指導者を決め、12月にはトライアウトで選手を集める予定。球場の施設使用料、練習用具の購入費、スタッフ費用などのため、500万円を目標に、12月31日までクラウドファンディングで資金を集めている。(武部真明)