【ジャカルタ(インドネシア)13日=金川誉】サッカー日本代表が、26年北中米W杯に向けたアジア最終予選の第5戦(15日・アウェー)で対戦するインドネシア代表に“秘密兵器”が合流した。12日にデンマーク1部のコペンハーゲンでプレーするDFケ…
【ジャカルタ(インドネシア)13日=金川誉】サッカー日本代表が、26年北中米W杯に向けたアジア最終予選の第5戦(15日・アウェー)で対戦するインドネシア代表に“秘密兵器”が合流した。12日にデンマーク1部のコペンハーゲンでプレーするDFケビン・ディクス(26)が、追加招集によりチームに加わった。センターバックやサイドバックでプレーする186センチの新戦力について、同代表の申台龍(シン・テヨン)監督(54)は現地メディアに「彼は100パーセント、プレーします」と日本戦での起用を明言したという。
積極的に帰化選手をチームに加えている同国代表。ディクスはオランダとインドネシアの国籍を持ち、オランダの名門フェイエノールトやコペンハーゲンで、欧州CLでもプレーしている実力者だ。注目すべきは、DFとしての守備だけでない。今季、コペンハーゲンでは公式戦25試合7ゴールと、ストライカーばりの得点数をマーク。今季はすべてPKでの得点と“職人”ぶりが際立つが、これまでのシーズンではCKなどセットプレーからのヘディングの強さも見せてきた。
ディクスの帰化申請が間に合って追加招集されたことで、インドネシア代表の海外組は28人中17人に。日本代表は27人中22人が海外組だ。今年1月のアジア杯で対戦し、日本が3―1で勝利した際とは違うチームに変化している。ただオランダリーグでプレーしている選手が多いため、昨季まで同リーグでプレーしていたDF菅原は「帰化した選手はほぼ全員知っていて、対戦したことがある選手もたくさんいる」と語る。日本代表はディクスの追加招集も踏まえ、スカウティングを進めていたというが、警戒が必要なことは確かだ。