「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」が12日、発表され、阪神からは外野手部門で近本光司外野手(30)が選出された。4年連続4度目の受賞。球団外野手の4年連続受賞は、赤星憲広(03~06年)以来となった。近本は快挙を喜びつつ、「今回で満足す…
「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」が12日、発表され、阪神からは外野手部門で近本光司外野手(30)が選出された。4年連続4度目の受賞。球団外野手の4年連続受賞は、赤星憲広(03~06年)以来となった。近本は快挙を喜びつつ、「今回で満足することなく、来年以降もまた受賞できるように頑張ります」と勝利のために堅守継続を誓った。
猛虎が誇る不動のセンターがまたひとつ、勲章を手にした。近本が球団外野手では新庄、赤星に続く、3人目の4年連続ゴールデン・グラブ賞を達成。球団を通じてコメントを発表し、「4年連続で受賞することができて、とても光栄に思います。サポートしてくれた多くの方々に感謝したいです」と喜びをかみしめた。
守り勝つ野球で日本一に輝いた昨年は、球団史上最多の5人が選出。タテジマ戦士で独占状態となったが、今年は一転、1人のみ。さみしい結果となったが、近本の広い守備範囲での貢献は変わらなかった。
今季は140試合で中堅手としてスタメンに名を連ねた。294刺殺、6補殺をマークして、守備率・987。昨季記録した自身初の守備率「10割」にこそ及ばなかったが、快足を飛ばした堅い守りで、幾度となくピンチの芽をつみとった。
「今回で満足することなく、来年以降もまた受賞できるように頑張ります」。藤川監督のもとでV奪還を目指す来季も、守備での尽力を力強く宣言した。5年連続でのゴールデングラブ賞は、球団では新庄のみ(96~00年)。レジェンドに肩を並べるべく、新たなシーズンでも外野を駆け巡って、好守を光らせる心構えだ。
オフに入って新体制に移行後は、マイペース調整を続ける近本。甲子園での秋季練習や高知・安芸での秋季キャンプには不参加だが、藤川監督からは「自分たちでしっかり準備して。また来年頑張ろう」と信頼を寄せられ、自主トレで汗を流している。
今月9日には30歳の誕生日を迎えた。自身のインスタグラムには「30代に入りましたが、楽しくやっていきたいですね。大きな分岐点になる年代なので、色んな体験をしていきます」と、笑顔の絵文字を交えてメッセージ。“三十路の近本”も抜群の守備力で、白星に直結する働きを見せる。
◆阪神選手の4年以上連続GG賞 阪神選手の4年以上連続ゴールデングラブ賞受賞は近本で4人目。過去3人は新庄剛志が5年連続(1996~00年・外野手)、平田勝男が4年連続(84~87年・遊撃手)、赤星憲広が4年連続(03~06年・外野手)。また、初受賞から4年連続は平田と近本の2人。