「ボクシング・日本スーパーフライ級タイトルマッチ」(12日、後楽園ホール) 王者・高山涼深(28)=ワタナベ=が12位の青山功(35)=セレス=の挑戦を2回3分6秒、KOで退け、3度目の防衛に成功した。 今月プロデビュー15周年を迎えて初…

 「ボクシング・日本スーパーフライ級タイトルマッチ」(12日、後楽園ホール)

 王者・高山涼深(28)=ワタナベ=が12位の青山功(35)=セレス=の挑戦を2回3分6秒、KOで退け、3度目の防衛に成功した。

 今月プロデビュー15周年を迎えて初のタイトル挑戦に燃える青山は序盤から積極的に出てきたが、高山も持ち前の殺傷力が高いパンチで応戦。「最初から手応えあるパンチが当たっていたけど、あんまり表情に出ないので、効いているのか分からなかった」と振り返った。

 高山は1回終盤、練習していたという左ボディーで「相手が嫌な顔をしたので」、怒濤(どとう)のラッシュ。2回終盤、左ボディーからの右フックで10カウントを聞かせた。

 来春のチャンピオン・カーニバルでは、10月31日に挑戦権を獲得した山口仁也(24)=三迫=の挑戦を受けることが決定済み。「相手もサウスポーなので気持ちを切り替えて練習していこうと思います」と話し、来年に向けて「日本、アジアで敵なしぐらいになっていって、チャンスがあれば世界を」と、世界挑戦を視野に入れた。

 ワタナベジムは元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏をはじめ、京口紘人、谷口将隆、重岡優大・銀次朗兄弟ら多くの世界王者を輩出しており、「先輩たちを超えられるような選手になれたら。偉大な先輩が多くいるので、背中を追って、抜かしたい」と、追いつけ追い越せの姿勢を見せていた。

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 日本ミドル級最強挑戦者決定戦は、2位の京原和輝(27)=博多協栄=が1位の友松藍(30)=RK蒲田=を1回46秒、TKOで撃破した。開始早々からラッシュし、ノンストップで一方的に打ちまくると友松は防戦一方で手が出なくなり、レフェリーが試合をストップした。

 京原は「予想していないけど、いつもの自分を出せました。今日は倒したいという気持ちだけで臨みました」と笑顔。普段は保育士として勤務しており、「やればできるから皆スポーツ頑張って」と、子供たちにメッセージを送った。

 来春のチャンピオン・カーニバルでは、王者の国本陸(27)=六島=に挑戦する。京原は「6回戦の時に国本チャンピオンに判定で負けてるので、リベンジします。待っててください。やっと来ました」と、高らかに宣言していた。