卓球女子の平野美宇(24)=木下グループ=が12日、都内で行われたミズノ主催のイベントに出席した。600人の応募者から当選した10人のファンだけが参加できる異例の少人数イベントで、トークショーでは最前列からわずか約1メートルの距離でさまざ…

 卓球女子の平野美宇(24)=木下グループ=が12日、都内で行われたミズノ主催のイベントに出席した。600人の応募者から当選した10人のファンだけが参加できる異例の少人数イベントで、トークショーでは最前列からわずか約1メートルの距離でさまざまな秘話を明かし、爆笑をかっさらった。「こんなに近くでお話しする機会はないので、すごく緊張した。笑いを取れるか不安だったが、皆さんが笑ってくれて、私自身もすごく楽しいイベントになった。これで(話が)ウケなかったらヤバいな…ってくらい(距離が)近かったのでプレッシャーを感じたが、とりあえずホッとした」と安堵の笑みを浮かべた。

 サービス精神満点の24歳は、この場だけの裏話も披露した。10月に行われたアジア選手権女子団体戦では決勝で中国を撃破して50年ぶりの歴史的優勝を飾ったが、第3試合で陳幸同を破った平野は「50年ぶりっていうことで私もビックリした」と振り返りつつ、自ら3番を志願したことを明かした。監督からは決勝前に「1、2番と、3番のどっちがいい?」と聞かれたといい、平野は3番を選択。エース格とではない3番を選んだことで周囲からは“逃げた”と思われるかもしれないという懸念はありつつ、「(中国1、2番の)孫穎莎選手と王芸迪選手には1度勝ったことがあったが、陳幸同選手には勝ったことがなかったので、ちょっと勝ってみたいという気持ちがあって『逆に3番がいいです』と言った」と告白。結果的に、張本美和が2勝したことで歴史的Vにつながる1勝となっただけに「あの判断はよかった。(自分で)希望を出したからこそ、絶対に逃げずに勝ちたかった」と胸を張った。

 あまりに濃密なトークに会場からはため息が漏れたが、「少人数だからいいかなと」とニヤリ。もちろん報道陣が入っていることは承知の上だが、「(大人数が)聞いたら広まっちゃうので」と茶目っ気を見せた。

 また、イベント後半には参加者1人1人と3分間ずつ、ラケットでボールを打ち合う実演も行うなど、贅沢な時間はあっという間に過ぎ去った。参加者全員が満足げに帰途に就き、平野は「卓球経験者じゃない方も楽しんでもらえて、そこがさらにうれしかった」とうなずいた。