巨人から戦力外通告を受けた鈴木康平投手(30)が12日、受験を予定している14日の12球団合同トライアウト(ZOZOマリンスタジアム)に向け、ジャイアンツ球場で練習した。同じく現役続行を模索する菊田拡和内野手(23)らを相手に投球。「最大…

 巨人から戦力外通告を受けた鈴木康平投手(30)が12日、受験を予定している14日の12球団合同トライアウト(ZOZOマリンスタジアム)に向け、ジャイアンツ球場で練習した。同じく現役続行を模索する菊田拡和内野手(23)らを相手に投球。「最大限、自分をアピールできるようにやっていきたいです」と前を向いた。

 鈴木康は日立製作所から、2017年度ドラフト2位でオリックスに入団。2023年5月にトレードで巨人に移籍し、リリーフで33試合に登板した。だが、移籍2年目の今季は「(シーズン序盤に)調子が上がってこなかった。それはもう十分の実力不足ですね」と悔いを残す1年となり、1軍登板なく終えた。

 それでも故障離脱などはなく、2軍公式戦には30試合に登板。「(終盤に)これという投球スタイルも見つかった。これで勝負できる。正直、他の投手の球を見ていても負けている気はしない。まだ全然戦えるし、体も元気です。ケガもしてないので、そこは自分の強みでもあります」と前を向く。

 150キロ終盤を計測する直球が魅力の右腕。2日後に迫る運命の舞台を前に「やっぱり自分の持ち味は真っ直ぐ。今までやってきたことをトライアウトで出せたらいいかなと思います。四球を出すくらいなら別に打たれてもいいやくらいでいかないと。もしかしたら最後になるかもしれないので、そこはもう思い切って、いければいいかなと思います」と力を込めた。