日体大長距離競技会兼NITTAIDAI Challenge Gamesが10日、横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われ、男子5000メートルで駒大の白井恒成(2年)が13分57秒02をマークし、自己ベストを約22秒、大幅に更新。「入学して…

 日体大長距離競技会兼NITTAIDAI Challenge Gamesが10日、横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われ、男子5000メートルで駒大の白井恒成(2年)が13分57秒02をマークし、自己ベストを約22秒、大幅に更新。「入学してから13分台はずっと狙っていたタイム。今までずっと故障などで伸びきらない部分があったので、やっと振り切れた」とすがすがしい表情で振り返った。

 序盤から粘り強く集団の前方でレースを進め、ラストスパートも力強かった。藤田敦史監督は「スピードを持っているので、あのくらいのタイムはいつ出てもおかしくなかったんです」と笑顔で明かし、「なかなか突き抜けられていなかったですけど、ようやくですね。ようやくやってきたことが出せるようになってきた。これからじゃないですかね」と期待を込めた。

 今季の出雲駅伝(10月14日)、全日本大学駅伝(11月3日)で同級生の島子公佑、村上響、安原海晴が駅伝デビューを飾ったことも、好走の要因。「同じ学年として刺激をもらった」と気持ちを引き締め、この日の快走につなげた。入学当初から狙っているのは、箱根駅伝の山下り・6区。1学年上の先輩には6区区間賞経験ある伊藤蒼唯(3年)がいるが「下から突き上げていきたい。いずれは伊藤さんと練習できたり、先輩にも良い刺激を与えられる選手になりたい」と目標を定めた。

 駒大は今季、出雲駅伝2位、全日本大学駅伝2位と2戦連続、駒大OBの前田康弘監督率いる国学院大に惜敗中。2年ぶりの王座奪還を狙う第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)へ、下級生の台頭も鍵を握る。