◆明治安田J1リーグ第36節 町田3―0FC東京(9日・国立) 3位の町田はFC東京に3―0で快勝し、6試合ぶりの白星を挙げた。この勝利でわずかに優勝の可能性は残したが、10日に神戸が東京Vに勝つと初優勝の可能性は消える。19位の札幌は湘南…

◆明治安田J1リーグ第36節 町田3―0FC東京(9日・国立)

 3位の町田はFC東京に3―0で快勝し、6試合ぶりの白星を挙げた。この勝利でわずかに優勝の可能性は残したが、10日に神戸が東京Vに勝つと初優勝の可能性は消える。19位の札幌は湘南と1―1で引き分け、勝ち点34でJ1残留の可能性を残した。

 5試合勝利から遠ざかっていた町田が、その持ち味を取り戻した。積極的な守備、迫力あるサイド攻撃から3ゴール。黒田剛監督(54)は「選手たちが果敢にプレーしてくれる姿が目に焼き付いている。これが町田の魂だ、というものを表現してくれた」と感慨深げな表情を見せた。

 基本布陣の4バックから3バックに変更し、相手にマンツーマン気味に守備を行うことで強度の高い守備を展開。主導権を握ると、前半15分にMF白崎、後半4分には韓国代表FW呉がゴール。さらに後半34分には、今夏に加入した元日本代表FW相馬のCKが直接ゴールへ。国立では今季4試合目で、初勝利となった。

 8日に来季の続投が発表となった指揮官は「来年誰が(監督を)やるかより、残り3試合にベクトルを向けるほうが重要だった」と話した。10日にもJ1初昇格初優勝の夢は途切れる可能性があるが、大躍進のシーズンにはまだ続きがある。(金川 誉)