時に2番と3番という打順になることもあった大谷(右)とフリーマン(左)。(C)Getty Images 猫も杓子も「大谷翔平」に沸いたシーズンは、同僚たちにとっても驚きに満ちたものだったようだ。現地時間11月8日、米ポッドキャスト番組『Ne…

時に2番と3番という打順になることもあった大谷(右)とフリーマン(左)。(C)Getty Images

 猫も杓子も「大谷翔平」に沸いたシーズンは、同僚たちにとっても驚きに満ちたものだったようだ。現地時間11月8日、米ポッドキャスト番組『New Heights』にドジャースのフレディ・フリーマンがゲスト出演。球界で一大フィーバーを巻き起こした“大谷狂騒曲”の舞台裏を赤裸々に語った。

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 開幕前からともすれば「異様」とも言える光景は広がった。スプリングトレーニングでは、ドジャースの一員となって間もない大谷を大勢のファンとマスコミが追いかけたのだ。その場面を「100台くらいのカメラが(スプリングトレーニング施設に)入っていく車を全て撮影していたね」と振り返るフリーマンは、白い歯を覗かせながら「その多くが日本のメディアだった。僕の人生で今年ほどカメラを見たことはなかったと思う。とにかくどこに行ってもショウヘイのおかげで大混乱さ」と笑った。

 そんなフリーマンは、シーズン中に1番が大谷、2番がムーキー・ベッツ、そして3番が自分というクリーンアップを組む機会が多かった。ゆえに打席に立つ背番号17の姿を背後で見る機会に恵まれたわけだが、そこでも驚きの光景を目にしていたという。

「ムーキー(ベッツ)と僕はよく笑いあっていたよ。例えば、8回もしくは9回にショウヘイがその試合の最後の打席を終えたとしよう。そうすると1万5000人ぐらいの人が一斉に席を立って球場から帰っていくんだ。『今日はショウヘイが終わったから』って具合さ。ムーキーと僕が控えているけど、彼らは僕らのことなんて全く興味がないんだ」

 無論、その事実に苛立っているわけではない。「ショウヘイは本当にグローバルなスーパースターだ。どの街に行ってもみんな彼のことを見たがっていた」と話す百戦錬磨のベテランは、球界を席巻した大谷の偉才ぶりを褒めちぎった。

「『50-50』を達成して、DHで初のMVPを獲得するから当然のことではあるんだけど、ショウヘイは本当にすごいんだ。みんなが忘れがちなのは、彼がトミー・ジョン手術のリハビリ中であることだね。腕のリハビリをしていたと思ったら、普通に出てきて本塁打を50本打っているんだよ。

 そんな彼の様子を毎日間近で見られたのは、本当に特別な経験だった。本当にクレイジーだよ。しかも来年、その彼がピッチングもやるんだ。これも衝撃的だよ。僕らがリトルリーグ時代にやっていたことだからね。それをメジャーリーグでやっているなんて……」

 加入1年目で一気にワールドチャンピオンとなった。大谷の影響力はスター軍団であるドジャースの中でも異彩を放っていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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