10日初日の大相撲九州場所を前に、鳴戸部屋の欧勝海(おうしょううみ)関(23)=西十両14枚目=へ唐津くんちの2番曳山(やま)「青獅子」をデザインした化粧まわしが贈られた。 鳴戸部屋は2017年から九州場所の際に佐賀県唐津市に唯一、宿舎を…
10日初日の大相撲九州場所を前に、鳴戸部屋の欧勝海(おうしょううみ)関(23)=西十両14枚目=へ唐津くんちの2番曳山(やま)「青獅子」をデザインした化粧まわしが贈られた。
鳴戸部屋は2017年から九州場所の際に佐賀県唐津市に唯一、宿舎を構えている。唐津くんちの化粧まわしは、2年前の九州場所前に部屋初の関取になった欧勝馬関(27)=西前頭4枚目=へ1番曳山「赤獅子」を贈った。欧勝馬関はその場所で十両優勝を飾った縁起ものでもある。今回も鳴戸部屋九州後援会が寄贈し、制作費約240万円のうち半分を唐津市と玄海町がプロスポーツ交流事業として支援している。
欧勝海関は2年連続で唐津くんちを訪れ、青獅子を写真と動画にしっかり収めたという。唐津市役所で5日にあった贈呈式で、「僕もこの化粧まわしをつけ優勝できるように頑張る」と決意を語った。青獅子が正面を向くデザインに、「自信があるように見え、こういう風に相撲を取りたい」。新大関の大の里関(24)と同じ石川県津幡町出身で、「能登の方は(地震や豪雨の)被害が大きく、復興していないと思う。石川県出身力士として県の皆様にも元気を与えられるように頑張っていく」とも話した。
元大関琴欧洲の鳴戸親方は感謝の言葉とともに「いい稽古ができているので、1番曳山、2番曳山それぞれまわしを締め、皆さんに元気、勇気を与えたい」と期待した。(森田博志)