現在7位のJ2ベガルタ仙台は10日、3~6位により行われるJ1昇格プレーオフ(PO)出場を懸けて、大分との最終戦をホームで迎える。勝てばPO進出が確定する運命の大一番。今季開幕の大分戦(1-1、レゾド)でアシストを記録したMFオナイウ情滋(…

現在7位のJ2ベガルタ仙台は10日、3~6位により行われるJ1昇格プレーオフ(PO)出場を懸けて、大分との最終戦をホームで迎える。勝てばPO進出が確定する運命の大一番。今季開幕の大分戦(1-1、レゾド)でアシストを記録したMFオナイウ情滋(23)が最終戦への意気込みを語った。

前節熊本戦でも、勝てばJ1昇格プレーオフ(PO)進出が決まっていた。だが、リーグ戦では通算8勝3分けのお得意様相手に1-3で初黒星。PO圏外の7位に順位を落とした。前半2分に先制し、幸先の良いスタートを切るも、その後3失点。後半15分からピッチに立ったMFオナイウは「自分が入ってから2失点してしまったので…」と肩を落とした。

内容が悪いわけではなかった。交代で入った6分後。オナイウがボールを握ると、相手選手に体を入れられるも、ドリブルで突破し前進。スルーパスがDF真瀬につながり、ゴール前にクロスが上がるなど、いい攻撃の形をつくった。「勢いづけるプレーも大切ですけど、途中から入った選手が自分のことでいっぱい、いっぱいになるのではなく、チーム全体のことを考えて勝利につながるプレーをしたい」。交代選手としての役目を語った。

最終戦に全てを懸ける。オナイウが開幕前に掲げた今季の目標は5ゴール以上、2桁アシスト。だがここまでは、2ゴール4アシストと物足りなさを感じる。「全然チャンスもあったし、アシスト数も増やせたシーンがたくさんあった。いろいろな思いを全てエネルギーに変えて、勝ちに行きたい」と気合は十分だ。森山監督も「スタメンが流れをつくって、交代選手が勝負を決める展開になるのではないか」と期待を寄せる。

「いるべき場所(J1)へと帰る」。今季チームが掲げた目標だ。ラスト一戦に全てのエネルギーを注ぎ、満員のユアスタでPO出場を決める。【木村有優】

◆仙台のPO出場条件 大分戦に勝利で確定。引き分け、負けは、山形-千葉の結果次第。大分に引き分けた場合は、山形が勝てば仙台がPO進出。大分に負けても、山形が勝ち、かつ得失点差で仙台が千葉を上回れば仙台が進出。ただ、現在の得失点差は仙台5、千葉23と大きく離れており、ラスト1試合で上回る可能性はほぼない。