◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(8日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆4822人)1カ月ぶりに帰ってきた日本は立冬を迎え、一気に冷え込んでいた。静岡・御殿場はこの日、日中の気温…
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(8日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆4822人)
1カ月ぶりに帰ってきた日本は立冬を迎え、一気に冷え込んでいた。静岡・御殿場はこの日、日中の気温が11度。「インドネシアと20度くらい差がありますね」と寒暖差に鼻をすすりながら、生源寺龍憲は順調にスコアを伸ばして3位につけた。
昨年、歴代最多賞金額で下部ABEMAツアーの賞金王に輝き、今季はレギュラーツアーにフル参戦。3度のトップ10で賞金ランク26位につけながら、予選会から出場資格をつかんだアジアンツアーにも12試合出場してきた。
10月の「日本オープン」から国内開催がなかった1カ月間にタイで2試合、インドネシアで1試合を戦って帰国。「試合の中でちょっとずつ修正しながらアジアでやってきたので、自分のゲームには良い」と“試合勘”は切らしていない。
御殿場のグリーンの速さはこれまでテレビで見て覚悟していたが、初めて実際に出場すると「確かに速い」。経験したアジアンツアーでは、速くてもスティンプメーターは11フィートほど。13フィート前後の高速に初日こそ苦戦したが、「きょうは慣れてきた」と下りのラインを避けてピンチを回避した。この日のパーオン率はフィールド1位(83.333%、15/18)で、ボギーなしの4バーディ「66」。通算4アンダーまで伸ばし、27位から3位に急浮上した。
「シーズン終盤のビックトーナメントなので、しっかり頑張りたい」と初優勝に向けて意気込んだが、話す声はちょっとかすれる。これは寒暖差のためだそうで、「寒いところに行くと、のどが痛くなるんです」と最高気温が35度を超えるタイやインドネシアが、少しだけ恋しくなった。(静岡県御殿場市/谷口愛純)