<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇8日◇東京・代々木第一体育館◇ペアショートプログラム(SP)結成2季目で愛称“ゆなすみ”の長岡柚奈(19)森口澄士(すみただ、22)組(木下アカデミー)が、25年3月に開かれ…

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇8日◇東京・代々木第一体育館◇ペアショートプログラム(SP)

結成2季目で愛称“ゆなすみ”の長岡柚奈(19)森口澄士(すみただ、22)組(木下アカデミー)が、25年3月に開かれる世界選手権への第1歩を刻んだ。

自己ベストで初の60点台に乗せる60・32点。5位発進を決め、長岡は「60点台に乗せることを目標にしていて、点数が出て、60点台に乗せることができて、すごくうれしかったです」と笑顔で振り返った。

今季SPは「ロケットマン」。前半に2人そろっての3回転ループで勢いをつけ、森口が長岡を投げるスロー3回転ループでも0・50点の加点を引き出した。最後まで滑りきると抱き合い、森口は「見せたかったものをお見せできて、ショートプログラムの中の達成感があります」と喜んだ。

2人は昨季から大舞台である世界選手権の出場資格獲得を目指してきた。25年3月に米ボストンで開かれる今季のターゲットは88・00点。昨季または今季のSP、フリーの最高技術点を足し、88・00点を超えれば「ミニマムスコア」のクリアとなる。成長を示した今大会SPのジャンプや、スロージャンプなどで32・87点を記録。24年2月に行われたチャレンジカップのフリーでマークした55・19点を合わせ、88・06点と0・06点上回ることができた。

9日にはフリーが行われる。森口は「世界選手権に行く資格は取れたのかなと思って。そこはうれしくてガッツポーズしました」とかみしめながら「ショートが良かった流れを切らさず、明日の朝の練習から、僕たちが課題としている一貫性を意識して、フリープログラムへ挑めたらと思います」と引き締めた。“ゆなすみ”の可能性を伝える演技にする。【松本航】