プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(57)の長男である慶大・清原正吾内野手(22)が8日、横浜市内の慶大グラウンドで、9日から始まる早慶戦を前に取材に応じ「調子自体はかなり良い状態。最後の最後、後悔なく終われるように、自分の全てをかけて…
プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(57)の長男である慶大・清原正吾内野手(22)が8日、横浜市内の慶大グラウンドで、9日から始まる早慶戦を前に取材に応じ「調子自体はかなり良い状態。最後の最後、後悔なく終われるように、自分の全てをかけて体がボロボロになる覚悟で、1打席1打席、1球1球をかみしめながら打席に入りたい」と力を込めた。
中学ではバレーボール、高校ではアメリカンフットボールに打ち込み、大学から小学生以来6年ぶりに野球を再始動させた。大きなブランクを乗り越えるため、人一倍の練習を重ねてきたが「大きく2回挫折があった。大学に入った時は素人同然で入部して、当初は挫折を味わった。大学3年生で開幕スタメンを勝ち取れたものの、そこからスタメンもベンチも外れ、3年秋には出場する機会もなくなった」とくじけそうになる時もあった。
しかし、「今振り返ってみれば、どれも僕にとって大切な経験で思い出」。血のにじむ努力は実を結んだ。4年になってからは主に4番に座り、春季リーグ戦では一塁手としてベストナインにも選出された。
入部当初に目標も達成した。「ホームランボールを両親にプレゼントするっていうのは、かなえられたところではホッとしている」と、今秋のリーグ戦で放った2本のホームランボールは、1号を父・和博氏に、2号を母・亜希さんに贈った。「神宮の舞台で4番に立つ」という夢も、実現した。
「(両親に)最後の勇姿を目に焼き付けてもらいたい。もちろんホームランは目指すところ。今までの感謝を込めて全力でプレーするので、そこを見てほしい」。最後の早慶戦。最高の野球で締めくくる。