唯一の“2014年組”は、10年目に86試合出場で輝きを取り戻す ちょうど10年前の2014年ドラフトで、中日は9人の支配下選手と4人の育成選手、計13人を指名した。当時は、落合博満GMの意向が色濃く反映されたと言われ、若竜たちには大きな期…

唯一の“2014年組”は、10年目に86試合出場で輝きを取り戻す

 ちょうど10年前の2014年ドラフトで、中日は9人の支配下選手と4人の育成選手、計13人を指名した。当時は、落合博満GMの意向が色濃く反映されたと言われ、若竜たちには大きな期待が寄せられた。だが、1位の野村亮介投手は1軍登板3試合のみ。わずか3年で戦力外となるなど、10年が経って残るのは1選手のみとなった。

 野村と同様に3年でプロのキャリアを終えたのは、9位の金子丈投手。2018年には8位の山本雅士投手がユニフォームを脱いだ。2019年に現役を終えたのは、3位の友永翔太外野手だ。社会人野球の日本通運を経てプロ入りし、俊足好打で即戦力として期待された。しかし2軍生活が続き、プロ最終年も1軍出場はわずか10試合にとどまり、5年で引退となった。

 その後も、2位の浜田智博投手がルーキーイヤーの1試合登板に終わり、2020年限りで引退。4位の石川駿内野手も、1軍実績は通算10安打にとどまり、同年限りでユニホームを脱いだ。2021年には、6位の井領雅貴と7位の遠藤一星両外野手も引退した。

 育成1位指名の佐藤雄偉知投手は契約に至らなかったため、10年間で、入団12人中11人がすでに引退となっている。残るは5位指名だった加藤匠馬捕手のみとなった。加藤は、4年目の2019年にキャリアハイとなる92試合に出場。一時はロッテへトレードで移籍するも、2023年シーズンから古巣に復帰して、2024年は86試合に出場して再び輝きを取り戻した。中日の14年ドラフトの“最後の1人”は、11年目のシーズンもグラウンドに立ち続ける。(Full-Count編集部)