勝ち点61で7位のJ2ベガルタ仙台は7日、J1昇格プレーオフ(PO、3~6位)進出を懸けた最終戦の大分戦(10日、ユアスタ)に向けて、仙台市内で約1時間練習した。勝てばPO進出が決まる試合に森山佳郎監督(56)は「いつもどの試合も決勝戦と…

 勝ち点61で7位のJ2ベガルタ仙台は7日、J1昇格プレーオフ(PO、3~6位)進出を懸けた最終戦の大分戦(10日、ユアスタ)に向けて、仙台市内で約1時間練習した。勝てばPO進出が決まる試合に森山佳郎監督(56)は「いつもどの試合も決勝戦と話していたが、本当に決勝戦になった。今度のゲームは負けたら次がなくなるので、勝つしかない」と気を引き締めた。

 全力で白星をつかむ。運命の一戦は引き分けだと他会場の結果に左右される。今はただ勝つことしか指揮官は見ていない。対する15位・大分は直近5戦で3勝1分け1敗と、決して侮れない。「一時は連敗で苦しんでいたけど、最近はかなり守備が堅い。90分の中でアグレッシブに得点を狙いたい」とゴールを狙っていく。

 今季は試合翌日に先発組のリカバリーを行い、オフを経て全体練習をしていたが、この日は初めてオフ翌日も先発組がリカバリーとなり、コンディションを調整した。「今までは(試合間隔が)7日空いていたけど、今回は5日。前節の運動負荷も高かったので1日スキップしました」。決戦に向けて英気を養ったイレブンの躍動に期待がかかる。

 最終戦は幸いにもビジター以外が完売した超満員のユアスタで、サポーターの大声援を受けて戦える。間違いなく選手たちの背中を押し、ともに戦い勝利に導いてくれる環境だ。「ユアスタ一体全員で大分をのみ込み、下に倒れて起き上がれないぐらいの戦いをしたい」。全員の心を一つに、J1昇格PO進出を決める。

(山崎 賢人)