「阪神秋季キャンプ」(7日、安芸) 阪神・小幡竜平内野手(24)が7日、来季の開幕スタメン奪取へ向けて打撃力アップを誓った。この2年間は遊撃のレギュラー候補に挙げられながらも、その座をつかむことができていない。来年3・28開幕戦はマツダス…
「阪神秋季キャンプ」(7日、安芸)
阪神・小幡竜平内野手(24)が7日、来季の開幕スタメン奪取へ向けて打撃力アップを誓った。この2年間は遊撃のレギュラー候補に挙げられながらも、その座をつかむことができていない。来年3・28開幕戦はマツダスタジアムで広島と戦う。今季、マツダスタジアムで打率・300をマークしており相性は良い。秋季キャンプでは小谷野打撃チーフコーチからの助言も受けながら「力強い打撃」を身に付け、開幕オーダーに名を連ねる意気込みだ。
開幕スタメンを必ず奪い取る。前日6日にセ・リーグの来季日程が発表され、開幕戦はマツダスタジアムでの広島戦に決まった。今季、小幡の広島戦の成績は打率・214だが、マツダスタジアムでは10打数3安打で打率・300。好相性なだけに闘志がみなぎる。「(思いは)変わらず、レギュラー取れるように」と高卒7年目の来季へ強い覚悟を示した。
今季の開幕戦は木浪に遊撃の座を譲ったが、7月13日の中日戦(バンテリン)では11試合連続安打を記録するなど猛アピール。しかし、同17日の巨人戦(東京ド)で左太ももの肉離れにより戦列を離れた。50試合に出場し打率・241、1本塁打。悔しさの残るシーズンとなり、正遊撃手への思いがさらに増した。
「レギュラーで出てるメンバーは『打てない』って言われてもそれなりに打てるので。やっぱり打撃が一番課題」。昨秋のキャンプでも掲げていた「打撃力アップ」だが、さらに進化する必要がある。今秋は「ボールに対してしっかり力を伝えること」と明確な課題を口にする。
この日の打撃練習では小谷野コーチから助言をもらった。「(スイングで)トップを作った時の力が入るところを探したら一番いいんじゃないか」。これまではトップを作った際に「押された時に簡単に倒れていた」と話す。「体幹をまずしっかり」と“力感ポイント”を見つけることで打球に力が伝わり、飛距離が伸びる。本塁打を狙わなくても「勝手に(球が)いく」と教わった。さらに左腰で押し込んで「打った後に左足が前に出る」意識を加えることで、より強い打撃を磨く。
藤川監督は「いいパフォーマンスを見せるために(甲子園で)自分でトレーニングができると判断している木浪、こちら(キャンプ)でトレーニングを積んで一つレベルアップを図ろうとしている小幡」と違う環境で実力を高め合う2人の今後を心待ちにした。安定感ある守備と磨きを掛けた打撃で開幕スタメンを勝ち取る。
◆小幡の開幕スタメン 23年3月31日のDeNAとの開幕戦(京セラドーム大阪)で「8番・遊撃」で名を連ね、プロ5年目で初めて開幕スタメンの座を勝ち取った。4打数3安打2打点の活躍で開幕星にも貢献した。しかし、その後は結果が出ず、開幕7戦目でスタメン落ちし、木浪にレギュラーの座を奪われた。今季も木浪と開幕スタメンを争ったが、開幕戦はベンチスタート。故障も重なり、レギュラーの座をつかめなかった。