エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)は力関係が読みにくいレースだ。3歳と古馬が激突することに加え、上がり馬の参戦も多い。そこで過去10年のローテーション別の成績を調べてみよう。なお、前走GI組については、今年は該当馬がいない…
エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)は力関係が読みにくいレースだ。3歳と古馬が激突することに加え、上がり馬の参戦も多い。そこで過去10年のローテーション別の成績を調べてみよう。なお、前走GI組については、今年は該当馬がいないので割愛する。
まずは古馬の王道となっているのが府中牝馬S組をチェックしよう。50頭で[4-6-2-38]の勝率8%、複勝率24%。出走頭数が多いので、どうしてもアベレージは低くなる。ただ、回収率が単勝で162%、複勝でも111%あるように、人気薄の好走が多数。16年には12番人気のシングウィズジョイが2着、21年には10番人気のアカイイトが1着となっている。ここからどのように絞るかがポイントだが、府中牝馬Sで10着以下だった馬は[0-0-0-10]なので消し。また、4歳馬が[4-3-2-14]と好成績なので、狙い目は「府中牝馬Sで1桁着順の4歳馬」としたい。
他のGII組を見ると、オールカマー組は[3-1-0-13]と優秀なので、サリエラは必ず押さえておきたい。また、ローズS組は昨年のブレイディヴェーグのみの参戦で1着。レガレイラも無視するわけにはいかない。
では、それ以外の組はどうか。実はGIII組は[0-0-1-14]と苦戦傾向。また、オープン特別組は[0-0-0-19]、3勝クラス組は[0-0-0-20]だから、どちらもサッパリ。穴人気することが多いローテーションだが、思い切った取捨もありかもしれない。
これらを踏まえて今年のエリザベス女王杯では「府中牝馬Sで1桁着順の4歳馬」に当てはまるモリアーナとコンクシェルに期待がかかる。史上初の「秋華賞組」がいないこの一戦を制するのはどの馬か。要注目の一戦となる。