大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)へ、横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)の出場に暗雲が立ちこめた。7日に福岡・太宰府で行われた稽古では四股など基礎運動を行わなかった。申し合い稽古をする弟弟子に助言。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)…

 大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)へ、横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)の出場に暗雲が立ちこめた。7日に福岡・太宰府で行われた稽古では四股など基礎運動を行わなかった。申し合い稽古をする弟弟子に助言。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)と話す場面もあった。

 照ノ富士は稽古後、険しい表情で「(状態は)普通。(出場については)これから親方と話して決める」と言葉少なに宿舎へ向かった。同親方は「いまはギリギリまで調整している。いままでこんなかんじで出たこともあった。また今日話す」と明かした。一方で「なかなか難しいよね。体重もまだ戻っていない。糖尿病もあるし、膝も腰も悪い」と本音ものぞかせた。

 照ノ富士は名古屋場所で優勝。だが8月25日の夏巡業最終日には「糖尿病もあって体重が10キロ以上落ちた」と明かしていた。「糖尿病、両変形性膝関節症」で9月の秋場所を全休。10月1日から始まった秋巡業は初日から参加していたが、同20日の巡業から秋場所と同様の症状で一時離脱した。同25日から再合流し、巡業終了後には九州入り。だが、相撲を取る稽古を行わないなどペースが上がらなかった。