みんなで奮闘しているチームや部活動を紹介する「トライ報知」がスタート。第1回は、卓球の恵庭柏クラブにスポットを当てた。10月に帯広市で開催された東北海道小学生大会の女子団体戦を制し、個人戦でも志田智美さん(小5)が優勝、菊原咲良さん(小6…

 みんなで奮闘しているチームや部活動を紹介する「トライ報知」がスタート。第1回は、卓球の恵庭柏クラブにスポットを当てた。10月に帯広市で開催された東北海道小学生大会の女子団体戦を制し、個人戦でも志田智美さん(小5)が優勝、菊原咲良さん(小6)が準優勝。道内屈指の強豪クラブは、全国大会での活躍へと“トライ”している。

 1987年発足の恵庭柏クラブは現在、小学生を中心に未就学児から中学生まで男女12人が所属。恵庭市総合体育館を拠点として練習に励んでいる。毎年のように、全道大会で上位に食い込む道内屈指の強豪クラブだ。

 体育館が使用できない日や遠征時などを除いて、ほぼ毎日集合。スマッシュの音が響き渡る中、クラブ発足時から指導にあたる宮嶋修一監督(74)からは時折、選手を奮い立たせる声が飛ぶ。一方で、休憩時間は笑顔でワイワイ。選手はおやつを持参して“もぐもぐタイム”も楽しんでいる。

 躍進を見せているのは志田さんだ。10月の東北海道小学生大会で団体、個人の2冠制覇。「1位はうれしいけど、もっと強い選手が出ている大会で勝ちたい」と満足はしていない。今年7月の全日本選手権ホープスは予選リーグを1位通過したもののトーナメントは初戦敗退。「課題はたくさん。もっと練習しないと」とさらに上を見据え、「みんなで全国に行きたい」と後輩の指導にも熱を入れる。

 団体Vメンバーで個人準優勝の菊原さんは、志田さんとともに全国大会の切符が懸かる全国ホープス選抜道代表選考会(16日、余市)が目の前の大きな目標。「小学最後の全国大会になるので絶対に行きたい」と闘志をみなぎらせる。

 宮嶋監督の指導方針は「練習のための練習はしない。しっかりと目標を持たせ、それを後押しする」。一人でも多くの選手を全国の舞台に立たせ、後の競技人生につなげることをクラブの使命としている。(石井 睦)