J1北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬主将(31)が、3戦ぶり先発舞台で走り戦い、窮地を脱する。札幌は6日、アウェー・湘南戦(9日)へ、宮の沢で紅白戦を行った。主力組に入った荒野は、10月5日G大阪戦以来のスタメンが見え、「最初から自分が…
J1北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬主将(31)が、3戦ぶり先発舞台で走り戦い、窮地を脱する。札幌は6日、アウェー・湘南戦(9日)へ、宮の沢で紅白戦を行った。主力組に入った荒野は、10月5日G大阪戦以来のスタメンが見え、「最初から自分が出てピッチを走り回って、勝利に貢献することが今、必要なこと」と決意を言葉にした。
前節3日のホーム・C大阪戦は追いつかれての1―1引き分けで、勝ち点1の上積みにとどまった。後半35分から出場し、5分後に同点弾を許した荒野は「終盤、押し込まれて動けなくなってきた時、自分がラインを押し上げられれば良かった」と、引き気味となった戦いを悔いた。苦い経験を経て臨む一戦へ「チームとして最後まで走り切らないと勝利はつかめない。湘南は走って戦ってくる粘り強い相手。そこで負けないようにしたい」。札幌も根幹とする部分で互角以上に渡り合い、白星につなげる。
勝ち点33で残留圏の17位柏と同6差の19位という現状。湘南に敗れると柏の結果次第で16年以来のJ2行きが決まるが、前しか見ていない。「他力の面はあるが、自分たちは目の前の試合を全力で戦うだけ」と荒野は言った。厳しい状況も、湘南に勝ちさえすれば残留の可能性は残り、残留圏との差は詰められる。「いけると思います」。逆転残留へ、主将が先頭に立って道を切り開く。(砂田 秀人)