ドジャースの大谷翔平選手が左肩の手術を受けたと5日(日本時間6日)、球団が発表した。 ドジャースは「この日、ロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師による内視鏡手術を受け、10月26日の左肩脱臼に起因する関節唇断裂の修復に成功した」と、過去…
ドジャースの大谷翔平選手が左肩の手術を受けたと5日(日本時間6日)、球団が発表した。
ドジャースは「この日、ロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師による内視鏡手術を受け、10月26日の左肩脱臼に起因する関節唇断裂の修復に成功した」と、過去2度の右肘手術の執刀医でもある同医師が施術したことを公表。今後については「(来春の)スプリングトレーニングには間に合う見込み」とした。
大谷はヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で二盗を試みた際に左肩を負傷。「亜脱臼」と診断され、患部に痛み止めの注射を打ち、テーピングで固定しながら出場を継続した。
当初は軽傷ではという声もあった中、関節唇断裂という診断。大谷は第3戦後「左肩だったのは不幸中の幸い。逆の方がおそらくきつかった感じがする」と語っていた。仮に右肩であれば、来季の投手復帰へ大きなダメージとなっていた。過去に関節唇損傷で本来のボールが投げられなくなり、引退を余儀なくされた投手も日本では多い。
それだけの負傷を負いながらも、大谷は「チームの士気をさげたくなかった」と仲間にテキストメッセージを送り、第3戦以降も出場できることを伝えていた。本来のスイングでなくとも、死球をもぎ取り、進塁打を放った。第5戦では打撃妨害で好機が拡大し、ベッツの決勝犠飛が生まれた。
4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇に貢献するとともに、自身にとっても悲願を達成した大谷。あの時、こぼしていた「左肩だったのは不幸中の幸い」は今思えば、こぼれた本音だったのだろう。