J3大宮アルディージャの全株式を取得したオーストリアの大手飲料メーカー「レッドブル」のオリバー・ミンツラフCEOが6日、都内で記者会見に出席した。 レッドブルは米国、ドイツ、ブラジルでサッカークラブを経営しており、日本は4か国目の国外参入…

 J3大宮アルディージャの全株式を取得したオーストリアの大手飲料メーカー「レッドブル」のオリバー・ミンツラフCEOが6日、都内で記者会見に出席した。

 レッドブルは米国、ドイツ、ブラジルでサッカークラブを経営しており、日本は4か国目の国外参入となった。ミンツラフCEOは「日本は素晴らしいスポーツの国だと思う。我々にとって日本は重要な位置づけもある。埼玉という場所は本当にスポーツに力を入れており、大宮は『眠れる巨人』と言っていいと思えるくらい大きなポテンシャルを私たちは見た」と語った。

 10月1日に大宮、WEリーグリーグ大宮の株式100%を取得。チームは今季J3で優勝し、来季のJ2昇格を決めた。同CEOは「私たちが大宮の一部になれたことを大変うれしく思う。私たちには大きな野心がある。皆さんが素晴らしい応援をしてくれたおかげで、大宮アルディージャがJ2に戻ることができた。いつの日か、浦和レッズとの埼玉ダービーを皆さんの目の前でやりたい」と強調した。

 レッドブルは大宮が3~4年でJ1昇格することなど、中長期的な目標を掲げている。サッカーテクニカルディレクターのマリオ・ゴメス氏は「自分は15年、20年とサッカー界でやってきた。サッカーは自分が思った通りにならないことばっかりと言っていい。ただ、大宮はJ2に上がったけど、J2で10年プレーする気は全くない。できるだけ早いうちにチームを強くしてJ1に上がり、J2でもACLに出られるレベルの順位になるようにやっていきたい。年数は3年、4年、5年かもしれないが、近いうちに目標に到達したい」と力を込めた。