阪神の嶌村聡球団本部長(57)が5日、秋季キャンプが行われている高知県安芸市で取材に応じ、青柳が今オフにポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指すことについて「彼(青柳)とも話をさせていただいて背中を押す、(ポスティングを)容認させ…
阪神の嶌村聡球団本部長(57)が5日、秋季キャンプが行われている高知県安芸市で取材に応じ、青柳が今オフにポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指すことについて「彼(青柳)とも話をさせていただいて背中を押す、(ポスティングを)容認させてもらう」と明かした。
数年前から青柳の意向は確認していたが「容認するというのは簡単にはいかない」と球団の立場を強調した。一方で「選手の気持ちや意気込みをくみたいというのは前提にある」と理解を示し、「総合的に判断して、この時点なら背中を押してあげられる」と容認に至った理由を説明した。
青柳はマイナー契約も辞さない構えで、その場合は球団が受け取る譲渡金は契約金の25%と大幅に減額される。ただ、嶌村本部長は「そういう問題ではない」と金銭面を度外視し、快く送り出す考えを示した。
◆阪神過去のポスティング移籍 これまで井川慶、藤浪晋太郎両投手の2人。井川は06年オフにポスティングでの移籍を申し入れ球団も容認、複数球団応札の末ヤンキースが独占交渉権を獲得した。入札額は2600万194ドル。下3桁は同年の、井川の奪三振数に合わせられていた。現地時間12月27日に5年契約、総額2000万ドル(当時23億6000万円)での契約が発表された。藤浪は22年オフ。23年1月にアスレチックス移籍が決まり、年俸325万ドル(当時4億2000万円)で契約。譲渡金8400万円が阪神に渡ったとされる。(※入札方式は12年まで)