濃い!! 早く来い!! 日本ハムドラフト2位、東海大相模(神奈川)の藤田琉生投手(17)が5日、相模原市の同校で球団の指名あいさつを受けた。198センチ左腕として唯一無二の存在を目指すホープは、まゆ毛の濃さ、りりしさも超高校級だ。夢のプロ入…
濃い!! 早く来い!! 日本ハムドラフト2位、東海大相模(神奈川)の藤田琉生投手(17)が5日、相模原市の同校で球団の指名あいさつを受けた。198センチ左腕として唯一無二の存在を目指すホープは、まゆ毛の濃さ、りりしさも超高校級だ。夢のプロ入りにあたっても“細くしない宣言”を表明。どう大化けするかワクワクいっぱいの素材がこの冬、ありのままで北の大地へやって来る。
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身長177・8センチの坂本スカウトが「脚立を忘れた」とおどけながら記念撮影に納まった。198センチの藤田を誰もが見上げ、関係者たちは「首が疲れる」と笑う。その希少な角度からの150キロに、日本ハムがロマンを見いだした。
教室に戻れば、自身の肩より背が低い女子も多くいる。「あんま話さないんで…」と照れながら、野球では「唯一無二の投手になりたい」と強固な意思。198センチの身長はもちろん、りりしいまゆ毛の角度も“THE・藤田”だ。
少年時代から太かった。まゆをいじってはいけない同校の校則もある。夏の甲子園では、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公・両津勘吉のように、左右のまゆ毛がつながったまま投げていた。「真ん中だけは手入れしてもいいんですよ」。この日も左右はしっかり分けていた。
まゆを整える、主に細くする高校生は多い。でも藤田はあるがままを貫く。坂本スカウトが魅力を感じる点の1つでもある。
「りりしい。優しい顔立ちの投手がひげを生やしたり、もみあげを伸ばしたりということがあります。マウンド上のたたずまい、風格、表情の威圧感ってすごく大事です。彼のまゆ毛や表情の強さは、先天的に得だと思います」
漫画「ドラゴンボール」の孫悟空やベジータのような、印象的なまゆ毛。でもプロ入りしたらやはり流行に乗ってしまうのか…。
「いや、変えないっすよ。真ん中だけ整えます」
そう笑いながらドラゴンボール眉をした藤田は、栗山CBOから「共に天下を」とのメッセージをもらった。唯一無二で天下一に。未知の北海道にも「そっちの方が面白いかな」と予習はしない。「でっかいところですよね。ワクワクします」。大冒険へとジャンプする。【金子真仁】
◆藤田琉生(ふじた・りゅうせい)2006年11月17日生まれ、神奈川・藤沢市出身。東海大相模では3年夏に甲子園8強。198センチ、93キロ。185センチの父佳典さん、183センチの母賢枝さんはともに元バレーボール選手。左投げ左打ち。血液型A。好きな有名人は広瀬すず。