日本ハムドラフト2位、東海大相模(神奈川)の藤田琉生投手(17)が5日、相模原市の同校で球団の指名あいさつを受けた。198センチ左腕として唯一無二の存在を目指すホープが北の大地へやって来る。 ◇ ◇ ◇東海大相模の校舎に向かいな…
日本ハムドラフト2位、東海大相模(神奈川)の藤田琉生投手(17)が5日、相模原市の同校で球団の指名あいさつを受けた。198センチ左腕として唯一無二の存在を目指すホープが北の大地へやって来る。
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東海大相模の校舎に向かいながら、日本ハムの大渕隆GM補佐兼スカウト部長(54)は数えてみた。「何人かなって。藤田君たちが入団してくれたら、190センチ以上が8人になるんですね」。数日前に訪れた高校にも190センチ以上の投手が2人いたという。時代のトレンドだ。
大渕氏は「偶然です。意図的じゃないんです」と高身長投手がそろったことに触れた。中学、高校と198センチの藤田に「角度」の概念を“身をもって”教え込める指導者は、当然ながらいなかった。プロ球界でもそこまで高身長のコーチはまだいない。だからこそ大渕氏は言う。
「作っていくしかないです。藤田君たちへの指導をノウハウとして蓄積して。いや、蓄積されなきゃいけないんだと思います。彼らが成功したら、1つのエポックになりますよね」
長身左腕は大成しない-。藤田自身にもそういった固定概念を「覆したい」という強い思いがある。フロンティアになる物語が始まる。