楽天の後藤武敏1軍打撃コーチ(44)が5日、同じ「松坂世代」の宿敵を労った。ソフトバンク和田毅投手(43)が現役引退を発表したことを受け「率直に寂しいっすね。やっぱり(松坂世代の現役選手は)最後の1人だったんで、球場で会った時ももっと長くや…

楽天の後藤武敏1軍打撃コーチ(44)が5日、同じ「松坂世代」の宿敵を労った。ソフトバンク和田毅投手(43)が現役引退を発表したことを受け「率直に寂しいっすね。やっぱり(松坂世代の現役選手は)最後の1人だったんで、球場で会った時ももっと長くやってくれっていうふうにはずっと言ってたんで。でも、和田自身が覚悟を持って決めたことなんで、まずは、お疲れさまって言いたいですね」と語った。

後藤コーチが横浜高(神奈川)に在籍していた際は1度も対戦がなかったが、法大進学後は東京6大学リーグで早大・和田と対峙(たいじ)。法大・江川卓が持つ連盟記録の443奪三振を25年ぶりに更新する、444個目の三振を左腕から喫したのが同コーチだった。「僕も法政大学のキャプテンをやってて、江川さんの記録というのもあって『法政戦では絶対に新記録だけは阻止しよう』とチーム全体に伝えてた中で、自分が三振しちゃったんで(笑い)」と当時を懐かしんだ。

プロ入り後は、ほぼ完璧に抑え込まれた。西武時代に対戦し、通算28打数2安打の打率7分1厘、1打点。20打席以上対戦した投手では、もっとも低い打率だ。「スピードもそうですけど、打って前に飛ばないストレートって言うんですかね。球速以上のキレ、伸びをすごく感じていて、その中で変化球のキレもいいんで、そうそう打ってなかったですね」と振り返った。

自身を含め「松坂世代」の指導者も増えてきた。「うちでも早川なんか(自主トレを)一緒にやっているんですかね。和田を慕っていく選手が他のチームでもすごく多いように感じるんで、野球界に残って、1人の指導者として、また頑張ってほしいなという気持ちはありますけどね。でも、今は長年ずっと酷使し続けた体なので、ゆっくりしてほしいですね」と話した。