第77回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンク ウインターカップ2024、朝日新聞社など特別協力)の県予選男女決勝が4日、宇都宮市の清原体育館であった。男子は文星芸大付が86―76で宇都宮北を下し、5年ぶり9度目の頂点に立った。…
第77回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンク ウインターカップ2024、朝日新聞社など特別協力)の県予選男女決勝が4日、宇都宮市の清原体育館であった。男子は文星芸大付が86―76で宇都宮北を下し、5年ぶり9度目の頂点に立った。女子は矢板中央が白鷗大足利に73―68で競り勝ち、2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。両校は12月23日から東京体育館などで開かれる全国大会に出場する。
文星芸大付は夏の全国高校総体の後、受験の準備などで3年生7人が抜けた。それでも戦力の落ち込みは感じさせなかった。
宇都宮北は、前日の準決勝で5連覇を目指した宇都宮工を100点ゲームで下して勢いに乗っていた。だが文星芸大付は、石塚光晟、池田陽平の3年生2人が競り合いでも冷静な試合運びを見せ、2年生たちも奮起。試合前半はリードを許したが、勝負どころの第3クオーターでリードを奪った。
吉沢啓貴監督は「2年生が、3年生を絶対にウインターカップにつれていくという気持ちで、チームがひとつにまとまった」と選手たちの頑張りをたたえた。
全国大会の目標はベスト8。石塚は「自分たちの持ち味はディフェンスから走ること。それに磨きをかけたい」と抱負を語った。(津布楽洋一)
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矢板中央が最後に地力を発揮した。
序盤は大隅萌加(3年)のシュートなどで順調に得点を重ねたが、白鷗大足利の厳しい防御で得意の速攻が出せない。徐々に相手に粘られ、第3クオーターには一時、同点に追いつかれた。長田美華監督は「苦しかったですね。なかなか自分たちのリズムにならなかった」と振り返った。
だが選手たちは追い詰められてから奮起。第4クオーターの勝負どころで、小川希来(3年)、阿部麦香(2年)が立て続けに3点シュートを決めて、試合の流れを決定づけた。
主将の小川は「(ハーフタイムで)リバウンドやディフェンスをちゃんとやろうと話した。(3点シュートは監督から)入らなくてもいいから打ち続けろと言われた。全国大会では2勝したい」と笑顔を見せた。(津布楽洋一)